Jリーグ首位決戦も引き分けに
7連戦の最後が強敵ガンバ大阪戦。選手もサポも疲労感ありあり。
5月13日(日)サイスタ:07 J1リーグ戦 第11節:ガンバ大阪
7連戦の最後はガンバ大阪との首位決戦だ。ここのとこ引き分けが多いが、選手の疲労
は相当たまっている。インドネシアのアウェーに行ってきただけでサポーターも疲労し
ているのだから、選手はもっと大変だろう。この一戦に限っては引き分けでもいいよう
な気がしていた。サイスタへの道すがら、そんな事を考え「いやいや、ガンバそんなに
甘くない。引き分けでいいなんて考えているとボロボロにやられる」と首を振りながら
気持ちを引き締めた。折りしも5月の爽やかな風が吹く、願ってもない観戦日和だ。
いつものサイスタへ向かう道。今日は5万人以上入るはず。
ハートフルコンサートを聞きながらしばし休憩。ビールを飲む。
ゴール裏はすでにビッシリとサポが入っている。
ガンバのサポも大勢入っている。さすがに首位決戦だ。
ガンバのサポも大勢入っていて、大きな声で声援している。いつものようにLフラッグ
を振り始める。風も穏やかでちょうどいい気温だ。選手がピッチに登場し、一気に声援
がヒートアップする。今年初めのゼロックスカップで4:0と負けているので、そのお
返しをしたいのだが、今のレッズはボロボロだ。何とか最後まで戦って欲しいと願うば
かりだ。ガンバの攻撃が怖い。闘莉王がいないのも厳しい。何だか今日は試合前に弱気
になっている自分が情けない。マッチデープログラムを見たら、何と主審は西村さん。
ああ、何とか退場者を出さないで最後まで戦って欲しい。強いガンバとあの西村を相手
にしなければならないとは・・・選手に向かって祈るように旗を振る。
選手の入場に合わせてデカ旗が出た。
試合開始の笛が鳴り、選手がピッチを駆ける。
試合開始と同時にガンバの猛攻が始まった。まるで練習のように短いパスが次々につな
がる。レッズの守備は一歩遅くて、まったくボールに触れない。嫌な予感は的中したよ
うだ。明らかにコンディションの差が出ている。ACLの疲労は着実に選手の動きを鈍く
しているようだ。そして前半17分。遠藤がスルスルと前に出て、そこにボールが来る
。それをチョンと前に出したらバレーがいた。ゴール正面というのに誰もケアしていな
い。バレーが右足で引っかけたような足取りだったが、ボールはネットに吸い込まれた
。早い時間の失点。まあ、これだけ攻められればいつかは点を取られる。このところの
レッズの特長だ。攻められて守りきれずに失点。典型的なパターンだ。今日はこの後崩
れないで持ちこたえられるのだろうか。
その後も攻められ続けたが、36分のことだった。ポンテのスルーパスに反応したワシ
ントンがシジクレイとの競り合いを交わし、見事なシュートを叩き込んだ。スタジアム
は総立ちで、カミさんと抱き合って同点ゴールを喜んだ・・のだが。GKがボールをピ
ッチに置いて蹴ろうとしている。「何で??」「ファールだったの???」
じつに不可解な判定でゴールは取り消され、再スタート。ワシントンが怒り狂っている
。これだから西村は・・・主審が誰だか忘れていたよ。今日はいろいろありそうだ。
結局、一点ビハインドでハーフタイム。ワシントンがオフサイドを取られたのも、相手
のバックパスなのに、オフサイドにしやがった。ハーフタイムで歩いてくる審判団に向
かってスタジアム全体から大ブーイングが発生した。もちろん私も全力のブーイングを
かましてやった。それにしても審判のレベルが低すぎる。選手がかわいそうだ。
後半開始と同時にレッズの攻めが始まった。
やっと同点。長谷部が素晴らしかった。
後半はレッズが奮起したように押し込む展開になった。左の相馬がいままでになく切れ
込み、サイドを崩す。ガンバの加持が欠場した穴を突く。これが奏効してリズムが良く
なった。そして後半18分、ワシントンが倒されてPKゲット。これも何だか基準が分か
らない判定だが、前半のミスを補う意味のバランス判定なのかも知れなかった。しかし
、このPKを事もあろうにワシントンが止められてしまった。これには頭を抱えた。嫌な
予感はしていたし、すぐ後ろの男が「何だか甲府戦を思い出すなあ・・・」などとつぶ
やいたものだから「余計な事を言いやがる」と思いながらも「もしかしたら・・」なん
て頭に浮かんだところだった。
これでレッズは攻めるしかなくなった。審判は糞だから期待できない。幸い、ガンバの
足が止まってきた。調子が良くないというのは本当だったようだ。マグノがシュートを
思い切り外してくれる。そして、ついに長谷部の登場。ていうか、何で長谷部がベンチ
なんだよオジェックよ!(怒)ピッチに飛び出した長谷部の動きがいい。まるでシドニ
ー戦の時のようだ。グイグイとボールを前に運ぶ。こういう時は本当に頼りになる選手
だ。そして、その長谷部がDFを3人引きつけてサイドの阿倍に送ったパスが見事だっ
た。フリーの阿部は慎重にセンターのワシントンへクロス。ワシントンが足を伸ばして
それを押し込む。同点だぁ〜〜〜!!「やったぞ長谷部!」これは嬉しかった。
その後はどちらも決定的なチャンスを潰し、首位決戦の名に恥じない総力戦を演じた。
途中出場の播戸のシュートはポストに嫌われ、胸をなで下ろした。試合終了のホイッス
ルが鳴った時、何人かの選手が倒れ込んで動けなかった。レッズの試合では珍しい光景
だった。それだけ精神的にもタフな試合だったのだろう。負けられない試合だった。こ
の相手に引き分けなら充分かもしれない。実際には3対3くらいの試合だった。これで
公式戦4試合連続の引き分けだが、今日の引き分けは評価したい。糞審判のお陰で勝ち
を失ったことも忘れまい。
試合終了。へとへとになって倒れ込む選手も。
同点だけど満足そうな顔が多かった帰り道。
5月13日(日) 2007 J1リーグ戦 第11節
浦和 1 - 1 G大阪 (16:03/埼玉/55,258人)
得点者:'17 バレー(G大阪)、'76 ワシントン(浦和)
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