ミスで京都と痛い引き分け
駒場での第3戦、山田のありえないミスが出た
4月16日(日):駒場スタジアム: 京都サンガFC:ナビスコ予選3節
ナビスコカップの試合は平日の夜に行われる。今日は会社を休んでいたので、試合を観
戦に行くことが出来る。今日は駒場での試合なので、カミさんと浦和駅東口のパルコに
寄ってみた。レッズゲートというサポーターが集まる場所があって、そこでは試合直前
情報を大きなテレビ画面で流していた。ブースでは元レッズの水内さんと阿部さんが対
談をしていた。間近で見ると二人ともいい男だ。水内さんはGGRという番組で毎週見て
いたので違和感は感じなかったが、阿部さんは久しぶりだったので「あれ?現役じゃな
かったんだっけ??」という印象だった。相変わらずカッコイイ男だった。
レッズゲートの試合直前イベント。阿部敏之と水内 猛。
イベントでスタメンの発表をしていた。情報が早いなあ。
駒場まで歩く。久しぶりなのでゆっくり歩く。時間はたっぷりあるし、歩く楽しさも味
わえる。こうして歩いていると、駒場での色々な場面を思い出す。初のステージ優勝、
史上最大の紙吹雪、達也の大ケガ、そして達也の復活ゴール・・・今では年に数度の平
日しか来なくなってしまった駒場スタジアム。商店街のポスターや数々の赤い飾り付け
を見ると、もう少し開催数を多くしても良さそうだが、巨大になってしまったレッズは
それを許さない。過去を振り返るのではなく、未来に向かって行け、という事なのだろ
う。商店街の佇まいに一抹の寂しさを感じるのは気のせいではない。
スタジアムはまだ明るく、人も少ない。
京都サポもわずかしかいない。
駒場のいつもの席に着き、旗を振り始める。今日は風が強く、旗を振るのも大変だ。こ
れだけ風があると選手も大変だろう。果たしてこの風がどちらに幸運をもたらすことに
なるのか。京都のサポーターは少ない。さすがに平日夜の浦和まで来られる人は少ない
のだろう。試合開始まで一時間、旗を振り続ける。徐々に席が埋まってくるが、平日な
ので試合開始直前にならないと埋まらない。拍手が湧き上がり、GKが出てきた。今日
は山岸が先発のようだ。先発メンバーはパルコのレッズゲートでチェックしていたので
分かっていた。坪井も相馬も先発できるようで、楽しみだ。
それにしても風が強い。旗の竿がしなるほどで、振ることが出来ない。立てておくだけ
でバタバタとうるさいほどだ。選手が出てきてアップが始まった。駒場の照明はサイス
タに比べて若干暗いようだ。いつものように選手の声が紹介され、大きな歓声に包まれ
る。そして、いつものようにスタメンの紹介があり、いつものようにコールが続く。選
手が一端ピッチから消え、ファーストインプレッションの高音とともに再入場して整列
する。さあ、いよいよ試合開始の時間だ。今日のレフリーは柏原さん、熱くならず冷静
な笛をお願いしたいものだ。
選手のアップが続いている。
試合開始前の整列。
試合開始のホイッスルが鳴った。今日の闘莉王は定位置のセンターバックに入っている
。ゲルトはリーグ戦と違う戦い方をしてきた。前線はエジミウソンのワントップに高原
と梅崎がツーシャドーで構成されている。しかし、相変わらずこの前線の連携が悪い。
重なる場面が多く、まだお互いの意図を理解し合っていないようなのだ。京都はじつに
コンパクトな布陣を敷いてくる。戦術の共通理解がなされていて、セカンドボールはこ
とごとく京都が競り勝つ。たまにマイボールになっても、バックパス、横パスのオンパ
レード。そしてズルズルと下がるライン。何だかリーグ初戦に戻ったような試合展開に
なってしまった。
前半15分、山田があり得ないミスパスをしてしまった。バックパスがあろうことか相
手FW林へのスルーパスになってしまったのだ。林は難なくそれをゴールに蹴りこんで
先制点を取られてしまった。駒場が静まり返った。いやあ、じつに見事なスルーパスだ
った。山田には林が見えなかったのだろうか。勘違いだとしてもあり得ない。これでは
勝てない。闘莉王が一人怒っている。そりゃそうだ。この日の山田はひどかった。動か
ない、走らない、戻らない。パスは後ろばっかり、長く持って取られる。の繰り返し。
う〜〜ん、一体どうしちゃったんだろうか。
前線で梅崎一人が頑張っている。前半30分、その梅崎のシュートが相手に当たって、
そのままバウンドしてゴールに吸い込まれた。ラッキーな同点弾に駒場は総立ちになっ
て大歓声に包まれた。そうそう、シュートを打たなきゃ始まらないのさ。ラッキーだろ
うと何だろうとボールがゴールに入ればいいのだ。前半で同点に追いついたのは良かっ
た。「これでいけるぞ!」という気分にさせてくれた。そういえば、梅崎はこれが移籍
初ゴールのはずだ。嬉しいだろうなあ。早く高原にもゴールが生まれて欲しいものだ。
ラッキーな梅崎の同点弾が決まった。
同点に喜ぶサポーター。
前半を1−1で終えて、後半に突入。後半開始から永井が出るかと思いきや、交代はな
かった。この辺もリーグ戦と違う戦い方だ。高原からは得点の匂いがしないのだから替
えてくるかと思ったのだが・・・もしかしたら永井の腰痛はひどくなっているのかもし
れない。その後も一向に改善されない攻めのリズム。後半15分にやっと高原に替えて
永井を投入したところから流れが徐々レッズに向かう。34分に永井のシュートがポス
トを叩いたのはじつに惜しかった。あと5センチ内側なら・・・田原のシュートをゴー
ルぎりぎりでクリアーした阿倍の超美技もあり、どちらにもチャンスとピンチがあった
。しかし、どちらも点を取ることが出来ず、そのまま1−1のドローで終わった。
試合終了のホイッスルが鳴った。
うつむきながら整列する選手達。
山田が相手にプレゼントした点で引き分けになったのだから、情けない。試合後は拍手
も起きていたが、私はブーイングすべき内容だったように思う。何といっても、レッズ
はナビスコ予選最下位のままなんだから。拍手していてどうする。山田キャプテン、反
省しろよな!・・・これで鹿島に勝ったのが帳消しになってしまった。
4月16日(水) 2008 ヤマザキナビスコカップ
浦和 1 - 1 京都 (19:00/駒場/15,973人)
得点者:15' 林丈統(京都)、39' 梅崎司(浦和)
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