09Jリーグホーム開幕戦は快勝だった


相手はFC東京、パスサッカー同士の戦いに圧勝した新しいレッズ。


3月14日(土):サイスタ:FC東京:Jリーグ2節


3月14日(土)春の嵐とも言えるような強風に小雨が混じり、差している傘も役に立
たないような空模様の下、濡れた道路の水たまりを避けながら黙々とスタジアムへ急い
でいた。今日はホーム開幕戦となるFC東京戦だ。開幕のアントラーズ戦で負けはしたも
のの、フィンケ監督の目指しているサッカーは見えていた。今日こそ、その本当の姿が
見えるはずだと、自分に言い聞かせながらサイスタへの道を歩いていた。      

東川口の駅でJICKYさんと待ち合わせてサイスタ向かう。 ピッチでは選手がアップしていた。

今年からチケットが電子チケットになっているので、入り口が大混乱していた。シーチ
ケの紙チケットでも機械を通しての入場なので、大行列になってしまっていた。雨が降
っているので、並ばされたシーチケ保持者からはブーイングが出ていた。シーチケ以外
のチケット保持者はエリアが広い割りにほとんどいない状態。明らかに担当者の読み間
違いだ。傘も差せずに濡れながら待ち続けるシーチケ保持者。シーチケ保持者への仕打
ちとしてはあんまりな仕打ちだ。どのくらい混雑するかくらい事前に分かるはずなのに
何を考えているのだろうか。レッズらしくない、おそまつな運営管理。       

雨にもかかわらずFC東京のサポーターも大勢入っていた。 スタメン発表に大歓声で応える。

雨が降り続いているのでコンコースで昼食。駅で買ってきた牛丼を食べる。ポンチョも
買っていよいよスタジアムに入る。ゴール裏は真っ赤。FC東京のサポーターも雨の中ず
いぶん多く入っている。選手のアップが続いているが、相変わらず小雨が降っている。
スタメンの発表、選手紹介などが続いたが、噂されていたロッド・スチュワートの登場
は無かった。やはりスポーツ報知の飛ばしだったか・・・。FC東京はカボレと近藤のツ
ートップのようだ。うちは高原を外し、エジミウソンと達也のツートップだ。いよいよ
フィンケ監督の目指してサッカーをこの目で見ることが出来る。          

試合開始前のコレオグラフティ。ゴール裏には文字が。 そんな中を入場しセレモニーに望む選手達。

試合開始のホイッスルが鳴った。赤い選手が弾けるように動き出す。みんなの動きがい
い。去年には見られなかった動きだ。何だか嬉しくなってくる。開始4分、コーナーキ
ックをポンテが蹴る。低い弾道「ミスキックか?」と思ったら、阿部がそれをダイレク
トで合わせ見事な先制弾!これにスタジアムが大爆発!みんな飛び上がって歓声を上げ
る。あまりに早いシュートで見えなかった。ビジョンで再確認してまた大歓声が上がる
。素晴らしいゴールだった。                          

その後は一進一退の展開。FC東京はカボレにボールを集めて起点を作る戦法。これが徐
々に効いてきて、13分に徳永のオーバーラップからクロスを競ったDFに当たり、ボー
ルがゴールに吸い込まれてしまった。痛恨のオウンゴール。う〜〜〜ん、残念。その後
の展開は押し気味なのだが得点まで行けないもどかしさもつのる。クロスに競った闘莉
王と茂庭が頭をぶつけ、二人とも出血する事態になった。しばらく動けなかった闘莉王
が心配だったが、頭に包帯をグルグル巻きにして再登場。その後のヘディングで痛そう
にしていたのが印象的だった。本当によくやっている。前半は1対1で終了。    

阿部のゴールが決まり大喜びのゴール裏。 後半が始まる前に整列する選手達。

後半開始直後からレッズが攻勢をかける。面白いようにパスが繋がり、攻め上がる。イ
ンターセプトから右サイドのポンテにボールが渡り、正確なクロスが来る。そこに走り
込んだのがエジミウソン。軽く足に当てたボールは鮮やかにゴールに突き刺さった。流
れの中でのきれいな得点。こんなゴールシーンは本当に久しぶりだ。後半開始4分の追
加点、何という素晴らしさ。                          

エジミウソンのゴールで大喜びのゴール裏。 パスが流れるように繋がった素晴らしいゴール。

ここから負ける気はしなかった。12分に原口から高原に替わり、攻めの姿勢が益々強
くなる。本当に面白いようにパスがつながる。エジもポンテも楽しそうにプレーしてい
る。フィンケ監督の目指すサッカーがハッキリ見えてきた。素晴らしいパスサッカーだ
。33分、疲れの見えてきた達也に替わり直輝が入る。若干18歳の新人がこの難しい
場面に登場する。これがズバリ当たった。中盤が間延びしてしていたのを若者が一人で
埋める。そしてあろうことかアシストを決めた。突然の坪井のオーバーラップからの折
り返しを東京DFをあざ笑うかのように落ち着いてフリーのポンテにパス。ポンテが左足
で3点目を決めた。もう、スタジアムはお祭り状態。まるで子供のような直輝が光り輝
いていた。原口17歳、直輝18歳・・・レッズの将来を担う天才。本当に良い時期に
良い監督に巡り会えて良かったと思う。                     

ポンテのゴールに大喜びのゴール裏。 直輝が新人らしからぬ落ち着きを見せた。


3対1で試合終了。点差以上に大きな差のある試合だった。 こんな試合を見たのはいつ以来だろうか。

試合はそのまま3対1で終了。ホーム開幕戦はレッズの圧勝だった。何より、フィンケ
監督の目指す素晴らしいサッカーを見られたことが収穫だった。こんな試合を毎回見ら
れたら、どんなにか幸せなことだろうか。今シーズンは本当にこれからが楽しみだ。雨
に降られて、風も冷たくて、とても寒かったけど最高の試合だった。ロッド・スチュワ
ートは来なかったけど、勝利の歌を歌う感激は最高だ。今年は何度この歌を歌えるか、
すごく楽しみなシーズンの始まりとなった。                   

挨拶に来た選手達を大歓声で迎える。 選手がクールダウンでピッチに現れた。これまた大歓声。

3月14日(土) 2009 J1リーグ戦 第2節                    
浦和 3 - 1 F東京 (14:02/埼玉/50,802人)                
得点者:4' 阿部勇樹(浦和)、13' オウンゴ−ル(F東京)、48' エジミウソン(浦和)
、83' ポンテ(浦和)                             


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