久々の快勝


拮抗した試合展開。引き分けかと思われたロスタイムに劇的な幕切れが。


10月3日(土):サイスタ:ジェフユナイテッド千葉:Jリーグ28節


10月3日(土)今日はサイスタでの千葉戦の日だ。朝から雨が降ったりして変わりやす
空模様の日だった。浦和美園駅で2時に韓国人のウーさんと待ち合わせている。時間ちょ
うどに駅に着き、ウーさんと合流してサイスタへと向かう。途中の屋台村でカレーを買う
。前回も買った「昭和のカレー」だ。ハムカツのトッピングが嬉しい。スタジアムの南広
場で席についてカレーを食べる。もちろんビールを飲みながら。           

久しぶりに観戦の韓国から来た友人ウーさん。 山郷選手や北本選手、安藤選手がカードを配っていた。

ウーさんとレッズ戦を見に来るのは三度目なので、事情はよく分かっているようだ。韓国
でもレッズの試合は気にしていたとのこと。何としてもACL圏内に入り、来年韓国のチ
ームと試合したいものだ。南広場ではレディースの選手が間近に迫った優勝を応援しても
らうためにシール署名を呼びかけていた。安藤せんしゅや北本選手、山郷選手などが大勢
のサポーターに囲まれていた。実際に女子選手を見るのは初めてだったが、みんな普通の
女の子だったのが何だか不思議だった。すごい選手なのに、可愛くみえてしまう。   

食事を終えてスタジアムに入り、いつもの席に着く。千葉のサポーターが大勢詰めかけて
いるのに驚いた。試合開始まで40分以上もあるのに、声が出ている。サポーターも降格
が迫っているので必死なのだ。一度J2に落ちた経験のある身としては、気持ちはよく分
かる。しかし、温情は禁物だ。今日は何としても勝たなければならない。選手のアップが
始まった。今日は出場停止の山田に変わって高橋俊希が入っている。期待の若手だ、がん
ばって欲しい。シュート練習では梅崎がいいシュートを決めている。これは楽しみだ。 

千葉のサポーターがぎっしり詰めかけている。 スタメンが発表になり盛り上がるゴール裏。

選手紹介も終わり、一瞬の静寂が訪れるスタジアム。いつものように、この時間に期待感
がわき上がる。そしてファーストインプレッションに乗って選手入場。万雷の拍手。そし
て試合開始のホイッスルが鳴った。                        
千葉の選手の動きがいい。明らかに高い位置でボールを奪ってのショートカウンターを狙
っている。何だか窮屈でいやな展開になってきた。案の定、梅崎のパスミスをかっさらわ
れて、絵に描いたようなショートカウンターで失点。初シュートで失点という情けなさ。
「またかよ・・・」スタジアム全体が重い空気に包まれた。             
しかし今日のレッズは違った。すぐに反撃し、相手ゴール正面でFKを得た。蹴るのは阿
部。ボールはきれいな放物線を描いてゴールに吸い込まれた。芸術的なキックで同点にな
り、スタジアムが爆発した。「阿部ぇ、よくやったぁ」「今日はいいぞぉ」      

試合開始前の整列。 先制されるも阿倍のゴールですぐに追いつく。

その後は必死の千葉と一進一退の攻防になり、局面が打開できなくなった。相手も必死な
のだから、こちらも必死にならなければいけないのに、何だか受けに回っているところが
レッズらしいのだが、これでは困る。結局前半のうちに逆転することはなく、失点しなく
て良かったという展開でハーフタイムを迎えた。それにしても、何でうちの選手ばかり足
を滑らせるんだろうか。ミスも多いし、何だかホームの利が無いように感じるのは気のせ
いだろうか。                                  

後半開始からフィンケは梅崎に替えて達也を入れてきた。梅崎はちょっとミスが多くて空
回り気味だったので、これは良い交代だ。しかし、状況はそれほど変わらなかった。早く
攻めたいレッズだが、引かれてしまうと手が出せない。膠着状態が続いたが20分ころか
ら千葉の疲れもあって一方的に攻める展開になった。しかし、今日もゴールは遠い、ポン
テが、達也が、エジがわずかにゴールをとらえられず天を仰ぐ。見ているこちらも天を仰
ぐ。このまま、点が取れないとカウンターでやられるかも・・という危惧が現実となり、
たびたび鋭いカウンターを浴びてヒヤリとする。変わった高原が出場20秒で回ってきた
キーパーとの1対1を外した時は本当に今日はダメかもしれないと思った。      

エジの逆転ゴールが決まった。 高橋俊希がうれしいうれしい初ゴール。

千葉がありがたいことにミシュウを下げてくれた。さらに深井も下げてくれた。これで気
分的にずいぶん楽になった。千葉の監督は何を考えているんだろうか。レッズはセットプ
レーのチャンスにエジミウソンの豪快なシュートが決まり、やっと逆転した。ゴール裏が
爆発した。やっと取ってくれた。その後もイケイケで攻めるレッズ。そして何と高橋俊希
に初ゴールが生まれた。低い弾道の美しいシュートだった。相手DFに当たってわずかに
弾道が変わりネットに吸い込まれ、同時にスタジアムが総立ちになった。浦和ユース出身
の三羽ガラスと言われた三人目がやっと本領発揮だ。嬉しそうな笑顔が全員にもみくちゃ
にされている。おめでとう峻希、本当によくやった。                

試合終了。勝った! 選手が整列。久しぶりにサイスタで勝利を見た。


選手がゴール裏に挨拶に来た。 久しぶりに快勝の選手を称える。

そのまま試合は終わり、終わってみれば3対1の快勝だった。千葉はJ2に落ちることが
ほぼ確実になってきた。ウーさんとアフターバーでビールを飲む。空には十五夜の満月が
明るく広場を照らしていた。                           

韓国から来たウーさんも勝利に大喜び。 勝利の歌を高らかに歌う。

10月3日(土) 2009 J1リーグ戦 第28節                     
浦和 3 - 1 千葉 (15:34/埼玉/38,634人)                  
得点者:7' 深井正樹(千葉)、10' 阿部勇樹(浦和)、78' エジミウソン(浦和)、  
85' 高橋峻希(浦和)                              


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