昨年のチャンピオンに三発完勝


震災による中断。再開初戦は名古屋相手に完勝というスタート。最高!


4月24日(日):サイスタ:名古屋グランパス:Jリーグ7節


大震災で中断していたJリーグが再開した。再開初戦はホームサイスタで名古屋戦となっ
た。名古屋は昨年度の優勝チーム。ACLも戦っており、実践の勘も充分だ。今までにも 
何度も悔しい思いをさせられた相手なので、今日も苦戦は覚悟していた。       

「がんばろうニッポン」すべてのサッカーファミリーへ。 「ちからをひとつに」チームスローガン。サイスタへの道。


サイスタへ向かう道は多くのサポーターで埋まっていた。 サイスタ。募金活動や支援物資の受付などが行われていた。

快晴のサイスタ。待ちに待ったレッズの試合を見ようと4万2千人を超えるサポーターが
集まった。試合前に南門前で義援金の受付をしていたので、カミさんと拠出する。サッカ
ーの試合を見られるだけでありがたいと思わなければならない。           
新しいチームになって初めて見る試合だった。メンバーも変わって。監督も変わって、す
っかり別のチームになっている。試合前のアップの手順や方法などもすっかり変わってい
る。毎年のことだが、このメンバーで今年一年を戦う顔見せの試合でもある。いい試合を
して欲しいものだ。                               

久しぶりの試合にゴール裏も気合いが入っている。 名古屋のサポーターも大勢が駆けつけた。


選手が出てきて挨拶をする。 選手が変わり、監督が変わり、アップの方法も変わった。

スタメンの発表に拍手で応え、声を出す。いつもの光景が戻ってきた。選手の入場に合わ
せて開幕戦コレオグラフィティが作られる。観客がそれぞれ配布されたシートを掲げる。
赤・白・黒の三色がスタジアムを染める。レッズカラーのコレオを入場する選手に見せて
選手の背中を押す。これがレッズだ。                       
選手がセンターサークルに整列し、観客も全員が立ち上がり、1分間の黙祷を捧げる。サ
イスタに訪れた1分間の静寂。震災で亡くなられた人々、行方不明の人々を思う1分間。
サッカーが出来る幸せ、サッカーを見られる幸せをかみしめる。           

スタメン発表で闘莉王に大ブーイング。 なぜか急に散水が行われ、逃げまどうカメラマン。


ホーム開幕をコレオで飾る。 入場する選手を、赤・白・黒のコレオが迎える。

そして、キックオフ。直後にいきなりチャンスが来て、スタジアムが総立ちになる。全員
が前からチェイスし、動きが素晴らしい。見ていてワクワクしてくる。名古屋は余裕なの
か、受けている感じだ。達也とマルシオがよく動く。エジが頭を金色に染めているのが、
何だかすごい存在感を発揮して、強そうだ。                    
ボールをずっと支配していた前半12分。達也の鮮やかなシュートが楢崎を襲う。弾かれ
たボールがゴール前のマルシオに転がった。落ちついたシュートがネットを揺らし、サイ
スタ今期初ゴールはマルシオの右足から生まれた。スタジアムは総立ち、大歓声に包まれ
る。10番を背負う男。レッズの中心であることを見せ付けたゴールだった。     

この円陣のあと、キックオフ前に全員起立して1分間の黙祷。 マルシオのゴール。落ちついたシュートが先制点。

その後もレッズが攻め続ける。カウンターが面白いようにはまる。ということは前線から
の守備が効いているということだ。相手が攻めにかかったときに、ボール奪取することで
有効なカウンターになるからだ。そしてまたもカウンター。柏木のスルーパスがマルシオ
に届き、折り返しを達也が鮮やかに蹴りこみ、二点目。               
もうスタジアム全体がお祭り騒ぎ。「たつやぁぁ、よくやった・」叫ぶ、叫ぶ。走り回っ
た結果が、こういう形で出れば達也も満足だろう。それにしても、今日の名古屋は元気が
ない。ACLで疲れているのか??そのまま、危なげなく前半が終了した。      

ゴール裏も大喜び。 達也のゴール。マルシオの折り返しを鮮やかに決めた。

ハーフタイム。トイレを済ませてコンコースに日当たりに行く。席が日影なので寒くて、
この時間だけでも体を暖めようと思ったのだ。外はじつに良い天気で、遠くに夏の雲のよ
うな入道雲がもくもくと湧いていた。勝っているので、気分のいい時間だった。    

ハーフタイム。コンコースで日に当たる。スタンドは寒かった。 後半。原口が中央突破。豪快な突進がゴールにつながった。

後半もレッズの勢いは続く。今日の試合は本当に楽しい。選手もだれることなく最後まで
ボールを追う。そして、とどめは原口。田中隼磨のトラップが大きくなったところをスラ
イディングでかっさらい、そのままゴールに一直線。シュートは楢崎の手に当たったが、
冷静にそれを見ていて。左足で押し込んだ。素晴らしい突進、素晴らしい判断。原口が頑
張った結果がゴールになった。これで、この男、変わるかもしれない。楽しみがまた一つ
増えた。そのくらいすばらしいゴールだった。                   

4万2千人を超えるサポーターが観戦した。 3ゼロの圧勝。苦手名古屋相手に完勝だった。素晴らしい。

名古屋の反撃もなく、そのままゲームが終わった。抱き合う選手、讃えるサポーター、勝
利のチャントと歌が続く。ゴール裏が躍動する。一年に一回、あるかないかの会心の勝利
ダと思う。開幕初戦で、このゲームが出来たことが嬉しい。今年のレッズを予感させてく
れる試合になったような気がする。                        
アフターレズバーでビールとたこ焼きを楽しんで、ゆっくり勝利の余韻に浸る。レッズサ
ポ4万人の笑顔が幸せな時間を共有していた。最高だ。               

勝利の歌を歌うサポーター。年に一度、あるかないかの完勝。 最高の笑顔。カミさんと勝利のVサイン。


4月24日(日) 2011 J1リーグ戦 第7節                     
浦和 3 -0 名古屋 (14:04/埼玉/42,767人)                  
得点者:12' マルシオリシャルデス(浦和)25' 田中達也(浦和)78' 原口元気(浦和)


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