※※ 森林インストラクターへの道 ※※ 18
夏の合宿
2000. 8. 3
8月1日・2日・3日と夏休みをとった。カミさんが暑くなると低血圧で調子が悪
くなるので、涼しいところへ何日か行こうという事になり、長野の温泉に行った。
そこで、前から考えていた夏合宿をやることにした。何をするのかというと、試験
当日と同じ時間割で、同じ条件のテストをしてみよう思ったのだ。
まずはテスト問題を作る。これは採点の問題もあるので、過去問題から作ることに
した。過去問題を全てコピーしてそれを各問題毎に切り離し、B6のコピー用紙に貼
る。それを年度別に並べて、別々にシャッフルする。平成3年度の問い1と4年度
の問い2、5年度の問い3、6年度の問い4・・という風に全ての問題を混ぜる。
こうして、森林・林業・森林内の野外活動・安全と4種類の問題集を作った。これ
を試験の時間割通りに実際にやってみようというものだ。そして、実際にどのくら
い時間が足りないのか、集中力はどこまで持続するものなのか・・・などを見てみ
たいのだ。
1日、4時に旅館に入った。くつろぐカミさんを横目に、さっそく問題集を取り出
して小手調べに1時間の「安全」の問題に取り組む。記述式の問題をどうするかで
時間の使い方が難しい。まずは記入式の問題を片づけ、記述式はまとめてやる。横
20文字で縦に何行取るかで200文字とか300文字、時には400文字という
量に挑戦する。1時間でかなり消耗する。
終わって、採点。思ったよりも書けているが、問題を見たことがあるので、これは
当たり前。トンチンカンな事を書いている答えもあり、前途は多難だ。ちょっと甘
めで70点の出来。1時間という中をどう使うかという点がこのやり方で分かるよ
うな気がしてきた。
翌日、試験と同じ時間設定と順番でテストをする。9時半から「林業」。これは非
常に専門的な内容なので、記述する言葉に神経を使う。かなり消耗する。2時限は
11時10分から「森林内の野外活動」。簡単に考えていたら、以外な落とし穴が
あった。どう答えて良いか分からない設問があるのだ。何とでも答えられそうで、
何と答えても違うような問題に時間を消耗してしまう。疲れた。
30分の休憩。
3時限は午後1時から「森林」。範囲の広さに改めて驚く。名前が出てこないのに
アセル・・考えても出てこないものは出てこない。時間が過ぎるのが早い。これも
消耗する。このテストあたりから集中力が無くなってくるのが分かる。簡単な文字
を間違えたり、順序を逆に書いたりと修正が多くなる。
4時限が2時40分から最後の「安全及び教育」。この辺になると自分が集中力を
無くしているのがありあり。たまたま先日の「あるある大辞典」というテレビ番組
で救助法の特集をやっていたのを思い出しながら何問かを答えられたのはラッキー
だった。この最後のテストは、よほど集中力を持続する方法を考え出さないと厳し
いものになりそうだ。何より、この時間になってくると書き続けているために手が
痛くなってくる。それも集中力を切らす原因になっていそうだ。
終わった時にはもうバタンキュー状態。しばらく動けなかった。この消耗度はもの
すごいものだった。渡部さんが言っていた「フィジカルトレーニングなんですよ」
という言葉が身にしみて実感できた。くたくたである。
採点は惨憺たるもので、カミさんに「字が読めない。」と怒られるし、後に行くほ
ど着実に点数が下がる。これほど現実的で厳しい点数が出ると、我ながら可笑しく
なってしまう。考えている以上に現実は厳しかったという事だ。これが本番でなく
て良かった。まだまだ修正する時間はある。
それにしても疲れた。
忘れてしまった事がこんなに多かったとは・・・・ちょっとショック。