※※ 森林インストラクターへの道 ※※ 7


養成講習 森林コース1日目



2000. 5. 20


5月20日(土)                             
●9:00〜12:00 森林の生態  垰田(たおだ)先生         

養成講習の最初の講義なので緊張していたが垰田先生の朴訥とした語り口調の講義
にすぐに緊張は溶けていった。講習を受ける注意事項として、席の位置がある。席
はなるべく前のほうが良い。というのは、スライドやOHPでの講義が多いので、後
ろの方だと分からないからだ。それから、講師の方はピンマイクを付けているのだ
が、このマイクの調子がいまいちなので、近くのほうが言葉が明瞭に聞こえる。よ
って、なるべく早い時間に前のほうのスライドやOHPが正面から見える席に座る事
が求められる。開場30分前には前のほうの席は一杯になってしまうので注意。 

ピンマイクを使った講義は言葉は明瞭に聞こえる。ただ、テキストにない事が多く
スライドを書き写すのが大変だった。ノートや筆記具は書きやすいものが必要だ。
この講義の中で先生が強調していた部分は以下の通り。            
・木と草の違い                              
・森林の定義                               
・森林生態系の特長                            
・森林の種類(特に照葉樹林を日本を代表する森林として強調していた)    
・森林の遷移・二次遷移                          
・適地適木・生態的適地                          
・地球規模の環境変化                           
・生物の多様性(森に枯れ木が必要な訳、枯れ木がいかに重要か)       

まとめ:日本中にいろいろな森林タイプがあり、それぞれに必然性がある。その意
味を知ること。気候で分けられる樹林帯と細かな地形に対応した極相。時間による
変化→遷移と土地条件でどの位置にある森林かなどを勉強しておくこと。    

試験に対して言及:森林の法則を覚えること。                
         遷移の問題が大切。                   
         生態的地位について。                  
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●13:00〜16:00 森林の植物 鷲谷先生              

鷲谷先生の講義は最初から最後までスライドによるものだった。前の方に座ってい
ないと見えないくらい細かいものをスライドで説明する。席によってはまったく講
義の内容が分からなかったのではないだろうか。そして、そのスライドの内容を書
き写しておかないと、あとで復習や確認が出来ないという事になる。この、書き写
しの作業が大変だった。まあ、早く書く練習だと思って必死になってやったが、手
が痛くなるくらい早書きの連続。ああ忙しかった。何かあわただしい講義だった。

講義の中で先生が強調していた部分は以下の通り。              
・日本に植物が多い理由                          
・植生の意味                               
・樹林の構成(高木・亜高木・低木・草本)                 
・資源と条件の関係                            
・植物の進化を規定する要素と条件                     
・固着性ゆえに複雑な生殖                         
・送粉過程、花はなぜ多様なのか                      
・花粉とポリネーターの関係(特にマルハナバチを詳しく解説)        
・種子散布法(特に動物による種子散布)                  
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●16:10〜18:10 森林の法令 本儀先生              

一般的に法令を運用するような場面はほとんど無い。安全注意義務に注意すること
と森林盗伐の問題(森の中で管理されているもの、価値がある事がハッキリしてい
るものは取ってはいけない。)                       

また、森林の果たしている役割と森林の権利等について考える事、などを話したが
基本的には後でテキストを読んで勉強するしかないとのこと。ひたすら眠く、つら
い2時間だった。一日の最後に法令の講習というのは誠に厳しい試練だと感じた。

そんな訳で、試験のヒントどころの話しでは無かった。