縄文杉に会いに屋久島へ 1
1年前から企画して、やっと縄文杉に会うことが出来た。
10月6日(金)から9日(月)の4日間、かねてから企画していた屋久島の旅が実現
した。ほぼ1年前、会社で「屋久島に行くけど誰か一緒に行きたい人はいるかい?」と
聞いたところ女性2名が手を上げた。二人とも山に登ったことなどない。少々困惑しな
がらも3人で行くことに決め、いろいろ計画を練った。装備の準備やトレーニングの計
画なども話し合い。登山訓練の泊まり込み合宿も行った。何といっても1年間という予
備期間があるのだから大丈夫だろう・・と考えていたのだが、1年間なんていうものは
あっという間に過ぎてしまい、あたふたと準備に明け暮れる日々になってしまった。
私一人で先導するのはいささか心許なかったので、知り合いの大村さんに同行をお願い
した。山を仕事場とする大村さんが参加してくれることになったので安心して計画を進
めることができた。飛行機の手配、宿の手配、ルートの確認、会計など事前に分かるこ
とは全部済ませていざ当日。羽田で全員が時間通りに揃った時には、これから始まる屋
久島の旅が素晴らしいものになる予感でいっぱいだった。
10月6日(金)行動予定
13:40 羽田集合→荷物預け
14:35 羽田発→屋久島
18:00 空港から宿、途中で買い物
19:00 宿チェックイン
屋久島へ飛ぶ飛行機は小さかった。タラップで乗り降りする。
台風の余波で横風が強い。空から見た屋久島は雲で覆われていた。
14時35分、羽田を飛び立った飛行機は鹿児島を目指す。約1時間半の空の旅。大村
さんといろいろ話しているうちに着いてしまった。鹿児島空港で乗り換えなので急ぐ。
屋久島へ飛ぶJAC3759便は一回り小さな飛行機でタラップで搭乗する。沖合を台風が
通過している為か、風がやけに強い。16時55分、飛行機は軽やかに上昇し、アメを
舐めようと思ったらすぐに下降しはじめた。17時30分、屋久島空港に着陸。たった
35分間の空の旅だった。タラップを降りる我々を強烈な横風が襲う。いやはやもの凄
い風だ。気温も高く、山登りの装備を担ぎながら大汗をかいていた。空港からはタクシ
ーで宿に向かう。
この時偶然にも、乗ったタクシーの運転手さんが山口さんだった。じつは山口さんの事
は関根さんから聞いていた。予約してガイドを頼むとすれば最高の人だという事だった
のだが、その時には無理な事だと諦めていたのだ。もちろん面識はないので、タクシー
に乗った時は普通の運転手さんだと思っていて、翌日の山への送迎や、下山した時の送
迎を頼んでいたのだった。話をしながら島の周回道路を走っているとやけに植物に詳し
いことに驚き、大学の先生を案内したり、宮崎駿夫監督を案内した話などを聞くにつけ
本当に運良く良い人に巡り会ったものだと喜んでいた。
宿は安房の「まんまる」。海沿いのコテージ風。
夕飯は魚中心のメニューで量も多く美味しかった。
安房の宿は「まんまる」という新しい宿で、海を見わたす高台に建っていた。別棟の湯
からは大海原が見渡せ、波の音を聞きながら湯に浸かることができる。部屋は簡素な洋
室で登山客が多いこともあり、使いやすく出来ていた。さっそく荷を解き、明日の食料
の買い出しに近くのスーパーへ向かう。徒歩5分のところにスーパーがあったのだが、
高波でフェリーが欠航したとのことで、パンや野菜や果物などが品薄だった。仕方ない
ので、餅やお菓子やお酒類を買い込み宿へ戻る。夕食は近海の魚を使った豪華なもので
お腹いっぱいになった。明日の朝のお弁当を予約して部屋に戻り、4人でテレビを見な
がら打ち合わせをした。芋焼酎の「三岳」がおいしくて、そのうちに寝てしまった。
二人も大満足。
私も大村さんも焼酎でいい気分になってます。
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