大内宿と鎌先温泉


大内宿でいろいろ見て宿泊は鎌先温泉へ。



 4月17日、福島の大内宿を見に行った。一度見たいと思っていた場所だったが、なか
なか行く機会がなかった。今回、陸前高田に行く用事が出来たので、その前に一泊して大
内宿を見ようとなった次第。ちょうど桜の季節でもあり、北上する桜前線を追いかけるよ
うな旅程を組んだ。                               

大内宿入り口にある茅葺きの民家。 ここが大内宿の入り口。茅葺き屋根の民家がずらりと並ぶ。


通りは意外に広く見通しがいい。観光客が多い。 山はまだ冬の風情だが、鯉のぼりが泳いでいた。


大勢の外国人観光客が歩いている。 昔のポストを再現した物。実際に使っている。

 大内宿は近年になって発見された観光地だ。もともと会津藩の藩主が参勤交代の折りに
立ち寄る宿場町だったが、山里深かった為、昔の風情がそのまま残った場所だった。昔の
風情や茅葺き屋根の家並みが見直され、今では観光バスがひっきりなしに立ち寄る有名観
光地になった。一本ネギで食べるネギ蕎麦でも有名だ。               
 そんな大内宿は実際に見てみないと良さはわからない。行ってみてそれがよくわかった
ように思う。観光地化されているが、雪深いであろう立地や茅葺き屋根の補修作業、ゆる
やかに傾斜した本通り、高台から臨む奇跡の景色などなど見どころが満載だった。   

通りを一番上まで歩いてふり返るとこんな景色。 さらに山の高台に登って大内宿を見おろす。よく写真にある景色だ。


お堂まで茅葺きになっている。 ポリネーターの花蜂を育てている竹束の巣。人は射さない。

 個人的にはポリネーターとして蜂を育てる篠束が興味深かった。藁葺き屋根の軒先に細
い竹束がぶらさがっていて、何だろうと見たら蜂の住処だった。植物の交配用の蜂を育て
ているという説明で、昔の人の知恵に感心した。                  

屋根葺きをしていた。大量の新しい茅が使われている。 昼に入った蕎麦屋の囲炉裏。客は全部外国人だった。

 昼はやはり蕎麦。ただし、一本ネギは嫌いなので普通のザル蕎麦にした。ざる蕎麦と栃
餅のセットで食べた栃餅が旨かった。揚げてあるのが秩父と違っていて、汁に入っている
のでつるりと食べられた。蕎麦も旨かったが、蕎麦よりも栃餅の方が印象に残っている。
カミさんは温かい蕎麦を食べて満足そうだった。                  

一本ネギ蕎麦は食べたくなかったので、くるみ蕎麦を頼んだ。 カミさんは温かい蕎麦を頼んで正解だった。


名物の栃餅が旨かった。揚げた物が汁に入っている。 そば屋の入り口にかけてあった民具。


これもかけてあった民具。 そば屋を出たところ。

 昼食後入った民俗資料館も良かった。昔の道具やお風呂、トイレなどがそのまま残され
ており、興味深く見学した。こういう場所はつい見てしまう。            

民俗資料館の器展示コーナー。 木桶の種類が色々展示してあった。


昔の風呂。こんなきれいだったのかなあ?? 昔のトイレ。ポットン式じゃなかったなんて信じられない。


農具の数々。 鋸や鉈や各種の刃物が展示してある。

 3時頃まで大内宿を満喫し、今夜の宿泊地鎌先温泉に向かう。鎌先温泉は「脊梁山脈」
という4年読み続けている小説に出て来る場所で、一度は行った見たかった温泉だ。大内
宿から車で約一時間半、白石駅方面にある鎌先温泉に到着した。           
 狭いスペースに折り重なるように宿が建ち並ぶ温泉街で、最上屋旅館は手前の方にあっ
た。ここから車で5分ほど走った場所、弥治郎は東北こけしの発祥の地と言われている。
昔から木地師がいる場所で、こけしを温泉で売る事で木地師が定住したらしい。小説の文
章に惹かれて温泉巡りなんていうのも乙な物かもしれない。             

鎌先温泉。駐車場は各旅館が共同で運営している。 宿泊した最上屋旅館の入り口。良い旅館でした。


夕飯はボリュームたっぷりで大満足。 角部屋の窓から見た外の景色。温泉街が重なるよう。

 鎌先温泉の温泉は少し濁りが入ってよく温まるお湯だった。地のものがふんだんにある
夕食は豪華で食べきれないくらいの量があった。朝食抜きにして正解だった。     


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