寒川神社へ


相模一宮である寒川神社を参拝した。



 10月24日、相模国一宮・寒川神社に参拝した。寒川神社は古代から相模川の治水の
神として、水の神、また開拓神として祀られてきた。ご祭神は寒川比古命(さむかわひこ
のみこと)と寒川比女命(さむかわひめのみこと)の男女二神を祀る。日照りの際には本
殿裏の難波の小池で雨乞いをするという。霊験あらたかで古くから信仰されている。  

寒川神社の入り口にある神橋。これを渡ると神域。 とても良い天気で青空が印象的だった。


入り口の石碑。 参道はとてもきれいな敷石だった。

 ここは本殿の正面が西南方向に向かっており、江戸から見て裏鬼門にあたることから神
社建築ではほかに例のない特異な存在となっている。このことから地相・家相・方位・日
柄などに由来する全ての災いを除く八方除けの守護神として広く信仰されている神社だ。
祈祷を受ける際の鈴の音が美しい事でも知られている。               
 その美しいと言われる鈴の音聞きたさで祈祷を申し込んだ。七五三の祈祷を申し込む人
が多く、小さな子供たちの姿が境内に多かった。                  

神門は重厚な造り。流麗な屋根が素晴らしい。 拝殿は流造(ながれつくり)。


拝殿の写真を撮るカミさん。 神門の裏側もパチリ。


太く横に長い注連縄が圧倒的な量感。 狛犬も大きく堂々としている。祈祷の申し込み行く。

 拝殿で祝詞に続いて神職が住所・氏名と「家内安全・交通安全」を奏上し鈴が鳴らされ
た。天上へと続くようねきれいな鈴の音色が拝殿内に響き渡り、予期しない鳥肌が立った
。友人から「あの鈴の音はすごいよ」と聞いていた通りの素晴らしさだった。本当に心身
が清められたような気がする。                          

鈴の音に感動したカミさん、祈祷後の写真。 祈祷が終わり、神妙な心持ちで記念写真。

 参拝後に祈祷した人だけが入れるという神嶽山神苑(かんたけやましんえん)を見させ
ていただいた。ここは、かつて神域で立ち入り禁止だった場所に回遊式日本庭園を造った
もので、素晴らしい庭園と茶屋や宝物資料館などがある。              
 茶屋では静かな雰囲気の中で抹茶を楽しむことができた。宝物殿には八方除けの歴史が
わかりやすく展示してあって勉強になった。                    

神苑の入り口。 神域の裏手に伸びる道。


神苑の門を入ってポーズ。 神苑の池。これだけの水が湧いているのが驚きだ。


池の上に伸びる松の枝。 苔の道が続く。厳粛な気持ちになる。


茶室・直心庵の入り口門。 写真を撮っているカミさん。


茶屋・和楽亭、人が少ないからゆっくり休める。 茶屋からの景色。


この席で抹茶をいただく。 こういう席で飲む抹茶はじつに美味しい。

 紅葉にはまだ少し早かったが、きれいな庭園を満喫することができた。野鳥がとても多
く、キジバトの子供が水を飲んでいたり、カラの混群が渡っていたりと目を楽しませてく
れた。豊富な水がどこから湧いてくるのか、素晴らしい池の美しさだった。      

茶室・直心庵の手水場。 方徳資料館の手水場。資料館は八方除けの資料を展示。


和傘と非毛氈の休憩所で休む。 非毛氈から眺める池。


池に映える和楽亭を眺める。 境内のレストランでカレーを食べた。

 域内のレストランで遅い昼食を食べ、茅ヶ崎海岸を目指す。サザンビーチを見学して帰
路に着く。圏央道が開通したおかげで茅ヶ崎が近くなった。平日にこうして少し走るだけ
で来られのだからありがたい事だ。天気にも恵まれて楽しい時間だった。       


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