秩父の畑198


大滝いんげんの羊羹



2010. 2. 18



大滝いんげんで羊羹を作った。

昨年作った大滝いんげんの豆を使って何かできないかと試行錯誤していたのだが、料理
としては芳しいものが出来なかった。白いんげんなので、これで羊羹を作ってみたらど
うだろうかと思い、やってみることにした。小鹿野町には太田甘池堂という和菓子の老
舗があり、そこの「本練り」という羊羹が白いんげんだったことを思い出したのだ。作
り方を色々調べたのだが、確たるものがなく、実際にやってみるのが一番だと思い、さ
っそく材料を揃えた。以下、その記録をまとめてみた。              

豆は二昼夜水に浸け、朝晩水を取り替える。 鍋で一煮立ちさせ、豆の皮を一つずつ丁寧にむく。


鍋で40分ほどことこと煮る。 煮豆と煮汁を 網とお玉でボールに漉しおとす。


木綿の袋に漉した汁を入れる。 強く絞って水気を抜く。これが白いんげんの生餡になる。


生餡重量の半分くらいの砂糖を準備する。 寒天5グラムを溶かした湯に生餡、砂糖を加え弱火で煮る。


弱火で焦げないようにかき混ぜながら、じっくり煮詰める。 型枠に詰め込み、粗熱を取ったあと冷蔵庫に入れる。


翌朝、型から外すとこの通り。羊羹の出来上がり。 耳を取って、四つに切り分ければ見慣れた形に。


今日は紅茶を飲みながら食べた。自分で作った羊羹は本当に旨い。

羊羹を作ったのは二回目で、前回よりも固く出来て大満足。砂糖の量で甘さを調整でき
るので、豆の味がよく分かる美味しい羊羹になった。噛むと白いんげんの味がじんわり
と伝わってくる。手作りの羊羹は本当に旨い。羊羹というのは本当に「豆」で出来てい
ることがよく分かり、幸せになる味だ。あと二回分の白いんげん豆があるので、砂糖の
種類を変えたり、蜂蜜を使ってみたり、和菓子風にしてみたり楽しんでみたい。