瀬音の森とは? 2


設立の言葉



1998.9.10


瀬音の森‐‐‐森は川を生み、川は海を造ります。私たち日本人は 
戦後50余年この国の豊かな自然という財産を食いつぶして発展し 
てきました。私たち釣り人もその自然が瀬戸際に来ていることに今 
になってようやく気づき始めました。最近釣れなくなった、魚が減 
った、森が貧しくなってきた、そう私たちは痛感するようになりま 
した。                            

先人が山や川や海と付き合い、育んできた結晶としてこの国の豊か 
な自然がありました。木を植え森を慈しみ、田を耕し水田を広げて、
自然に関わってきた日本人が今、大切なものを失い、自分たちの在 
り方を見直す時期が来ているようです。私たちは、政治家やお役人 
にまかせっきりのこれまでのやり方が間違っていることに気づきま 
した。自分たちでできることからやっていかなければ手遅れになる、
そう考えたのです。                      

「瀬音の森」はそんな声が集まって始まった、小さな集団です。少 
しづつでも森を造り川を育て、失ったものを取り戻せないものかと、
考えながら行動する者の集まりです。パソコン通信NIFTYSERVEの 
釣りフォーラム瀬音会議室の仲間がそんな想いから「丹沢の渓」と 
いうパティオ(私設会議室)を作り、話し合うようになって1年が 
経ちました。そして具体的な活動が今、始まろうとしています。  

釣り人である私たちは、母なる森を造り、豊かな渓を育みたいと考 
えています。もし、少しでもその考えをご理解いただけたら、私た 
ち自身や子孫のために残せるものや、残さなければならないものに 
ついて、一緒に考えてみませんか。               

                  NAKANO(丹沢の渓パティオ 主幹)