雨の止み間に


梅雨の止み間に釣りに行ったが、渇水でダメ。


 6月30日、一年の半分が終わる日、テニスも中止になったので雨の止み間を狙ってホ
ームリバーに行った。雨の止み間に釣りと考えることは皆同じようで、朝8時の駐車場に
は先行の車が5台も止まっていた。先行者が五人以上もいるのか・・・と暗澹たる気分に
なるが、まあ仕方がない。                            

ポツリポツリと小雨が落ちる中を上流に歩く。 綺麗な淵だが魚の影はない。

 林道を歩きながらどこから入るか迷う。先行者がどこから入っているかを判断するのは
賭けのようなものだからだ。結局三の橋まで歩いて入渓したが、あまりの渇水に驚いた。
平水の半分くらいだろうか。ポイントがほとんどなくなっている。そのまま遡行して釣り
上がるが、全く反応がない。四の橋までに全く魚は反応しなかった。もしかしたら先行者
も三の橋から入渓したのでは・・・と疑念が深まる。                

三の橋から入渓するがなんと水の少ないこと。 この水の少なさでは釣りは難しい。

 午前中は全く魚の姿を見ないで終わった。これはボウズか・・とイヤな予感が浮かぶ。
天気は曇りでポツポツ小雨が降るような釣りにはいい天気なのだが、とにかく川の水が少
ない。下流に歩いて下り、ニの橋から再入渓する。いつものポイントが渇水のせいで釣り
にならない。足早に上流に遡行する。                       

午前中ボウズ。撮る魚がないので苦笑いの自分を撮る。 二の橋まで移動して再入渓する。よく歩くこと。

 大きな淵のすぐ上にある流れ込みでやっと岩魚が出た。ありがたやありがたや、これで
ボウズを免れた。その後、丁寧にポイントを攻めるのだが魚が出ない。走る魚もない。渇
水して先行者がいては、さすがにこの川でも難しい。                

やっと出た岩魚。ありがたいありがたい。 次の岩魚はなかなかの型だった。これが出れば嬉しい。

 小さな淵の端で岩魚が出た。やっと出てくれた岩魚が愛おしかった。写真を撮り、流れ
に戻すのも丁寧にやった。これで2匹目。良かった良かった。            
 なんと次の渕尻でも岩魚がでた22センチクラスのまあまあのサイズ。この渇水にこの
サイズが出てくれれば言うことはない。それにしても渋い。             

いい型の岩魚。今日はこれで満足しなければ。 いい型の岩魚を釣ってやっと笑顔になりました。


綺麗な川だけど、この水量では釣りは厳しい。 本当にここだけ雨が降っていないのかと・・・


堰堤の下にかかる小滝。今日はここで脱渓。 林道を下って車に戻る。今日は本当によく歩いた。

 三の橋までに三尾の岩魚が出てくれて今日の釣りは終わり。脱渓して林道を下る足の重
いこと。上から下まで折り返して・・よくまあ一日歩いた。渓畔林の緑に癒される帰り道
、巨大な天然ヒノキを発見した。すごい木があったものだ。緑を濃くした山肌にポツリポ
ツリと真っ白く枝を広げているのはヤマボウシだ。この時期だけの存在感がすごい。  
 途中で20匹くらいのサルの集団に遭遇した。人間を怖がるでもなく悠々と移動して行
くサルの群れ。自然が豊かな山だと今更ながらに感心した。まあ、彼らの庭で遊ばせても
らってる訳だからこちらが遠慮しなければいけないのは間違いない。         

緑一色の中に真っ白いヤマボウシ。目立つなあ。 猿が行く手を阻む。20頭くらいの群れだった。

 午後3時、駐車場に戻ると車が一台になっていた。みなさん釣れなかったようで早上が
りだ。こういう日もある。                            



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