4日目は移動日


山形に移動する日だったが、昨日の川が諦められず。


 9月20日、月曜日だが祭日。この日は朝まででクリオンをチェックアウトし、みんな
は解散して帰る日になる。私は山形までの移動日に当たっていた。クリオンの朝食も食べ
納めになる。みんなでワイワイと楽しい朝食を食べた。イナさんと加藤さんはどこに行く
かを相談している。ハミさんはここから仙台まで走ってフェリーに乗るらしい。    
 私はいつもなら途中の山形で釣りをして宿に向かうのだが、昨日入れなかった川に未練
があって、午前中をそこで釣りをして山形に向かうことにした。           

クリオン最後の日の朝。 美味しくてシンプルな朝食も今日で終わりだ。


食べながら、さて今日はどこに行こうかとイナさん。 加藤さんと前鹿川さんも思案中。

 みんなと別れて一人昨日の川に向かう。幸いなことに今日は車がなかった。よしよしと
支度して川に入る。水は少し多いくらいで雨の影響はさほどなかったようだ。強い日差し
が降り注いで目が痛くなるようだった。見上げる空は真っ青で白い雲が鮮やかだ。   
 すぐにヤマメが釣れた。しかし、小さい。立て続けに三つ釣れたが、みんな小さい。一
匹などは合わせた瞬間に後ろに飛んでゆくほどの小ささだった。でも、そのうち大きいの
も釣れるだろうと思っていたのだが。                       

今日は幸いなことに誰もいなかった。 天気が良すぎるのが気になるところだ。


ピーカンは釣りの大敵。気分はいいが魚の出はどうか。 ヤマメが釣れたが小さい。


釣れるのだがみんな小さい。合わせると飛んでゆく。 いやあこれは困った。小さいのしか出ない。


一応釣れているからボウズじゃないが、苦笑いの自撮り。 またしてもチビヤマメ。もう、どうしようか。

 この日は小ヤマメの猛攻が終わらなかった。間違ってでも大きなヤマメが、イワナでも
いいから釣れてくれと願いながら遡行を続けた。                  
 しかし、しかし今日は本当に小ヤマメしか釣れなかった。こんな事は初めてだ。昨日入
った人が大きな魚を全部つってしまったのだろうか、などと馬鹿なことを考える。普通に
考えれば、昨日入った人達もこのチビヤマメの猛攻を受けていたはずだ。       
 それにしても参った。どこに毛針を投げてもチビヤマメしか釣れない。この川でこんな
事は初めてだ。                                 

いくつ釣っただろうか。全部がチビだから数えない。 雨の増水はなかったようだ。この晴れが良くないのか。


流れは特に問題はないように思うのだが。 顔は笑っているが心は泣いている。


挙げ句の果てにチビヤマメがスレで釣れる。なんてこった。 ここまで来てもチビばかり。


倒木の影もチビヤマメ。 いつもなら良い型の魚が出る場所なのだが・・・

 午前中、最終の堰堤まで釣るつもりだったのだが、途中でさすがに嫌になった。途中で
脱渓するのは初めてだったが、今日は最後まで行ってもこのままだろうと諦めた。二十尾
釣っても三十尾釣っても、このサイズじゃやる気にならない。            
 崖をよじ登り、畑を突っ切って道にでる。空はあくまでも青く、強烈な日差しだ。しか
し釣果は最悪だ。これだけチビヤマメがいるのだから、来年以降もこの川は安泰なのだろ
うが今日のところは完敗だ。何匹釣ってもチビばかりではどうしようもない。     

魚の写真を撮る気にもならない。 きれいな淵だが魚は沈黙。なんてこったい。


脱渓して帰り道。釣り以外には最高の天気だ。 20分歩いて車に戻る。さて、ここから山形までドライブだ。

 車に戻り、着替えて山形を目指して走る。4時間のドライブ。今日は小野川温泉の宿に
泊まる。夕食なしの朝食付きで9800円、吾妻荘という温泉宿だ。夕食は途中のコンビ
ニでおにぎり、つまみ、ビールを買ってチェックインした。疲れた体を温泉でほぐす。 



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