05北海道OLM:4日目


最終日の西別川も様々な顔を見せてくれた。最後も雨だった。



第4日目(くもり後雨11〜13度):午前→観山橋コース:午後→ムラサポイント 

藪の高橋さん、安達さん、西さんの3人は今日の釧路便で帰京することになっている。
豪華な朝食を食べ、集合写真を宿の庭で撮り、別れの挨拶をする。そういえば、宿の庭
に大きなバーベキューハウスが出来ていた。来年はここでバーベキュー大会も出来る。
釣った魚を焼いて食べることも出来るね、などとみんなで話していた。さて、山男魚さ
んと3人でさっそく4日目の釣りに行く。今日は観山橋コースに行く。       

宿の庭で集合写真を撮った。今年は6人と少ない参加人数でした。

観山橋の駐車スペースにはバンが1台停まっていた。明らかに釣りの車だったが、日曜
日なので覚悟していた事だったし、別の場所も先行者はいるだろうし、そのまま着替え
て入渓した。この辺りは上流域に近いので川の水が綺麗だ。透き通る水底には梅花藻が
ユラユラと揺れていて美しい。しかし、この梅花藻は釣りには邪魔になる。ルアーに引
っかかる事おびただしく、舌打ちを繰り返すことになる。             

雨が降ってきたので合羽のフードをかぶる山男魚さん。 浅い上に梅花藻があるのでルアーが引きにくい。


ポイントはあるのだが当たりがない。 当たりが無いので淡々と川を下る。


kazuyamさんが良い型のアメマスを上げた。 私には35センチのアメマス。何て持ち方だ、魚屋みたいだ。

kazuyaさんが木の下から立て続けに良い型のアメマスを釣った。先行者がいてもこの川
の魚は関係ないようだ。雨が降ってきた。私には小さいニジと中型のアメマスがきた。釣
り下っていくにつれて魚のアタリが多くなる。木の枝が水中まで覆い被さっているポイン
トでその中にルアーを送り込んだ時だった。ゴン!というアタリが腕に響き竿先が水中に
引き込まれた。木の枝に絡ませないように慎重に上げたのは今回の最大級となる35セン
チのアメマスだった。アメマスは30センチを超えると明らかに魚の顔が違う。一年ぶり
の手応えを思い出させてくれた魚だった。                     

良型幅広のヤマメにびっくり。 kazuyaさんも一緒に写ってくれました。


う〜〜ん、どうもルアーは釣れないなあ・・・ 当たりが続かないなあ・・・

その後山男魚さんは餌釣りに変更。良型のヤマメを釣っていた。私も太ったヤマメを立て
続けに釣った。上流でやっとヤマメの顔を見られたのも嬉しかった。3人で釣るとこのコ
ースは短い。目印の木橋が木の間隠れに見えたので、下流に行ってしまった二人にここで
の脱渓を告げた。ちょうどその時山男魚さんが有終の美を飾るヤマメを釣ったのが印象的
だった。脱渓して養魚場の道をシュワンベツダムまで歩く。ダム下で山男魚さんがアメマ
スの稚魚を何尾か釣っているのを眺めながら「このダムに来たのは何回目だろうか・・」
などと考えていた。ダム湖ではフライフィッシャーが鮮やかなロールキャストを見せ、そ
の先に小さなライズリングが広がっている。                    

枝の奥ばかり探っているkuroo。 kazuyaさんが久しぶりに釣ったアメマス。


ヤマメが釣れて気分良く竿を出しています。 山男魚さんは餌釣りに転向しました。


これもヤマメです。 脱渓点でラストチャンスの1尾、山男魚さんのヤマメ。

昼食は「かつら」で食べた。おかみさんが「あら、お久しぶり〜」と挨拶してくれて嬉し
くなる。年に一度の食事で覚えていてくれるというのは、山男魚さんのキャラクターが相
当強烈だということなのか?? とにかくここの料理は何を食べても美味しい。今回はカ
ツカレーを食べた。もちろんビール付き(^^)                  

昼食後、山男魚さんを宿に送り、kazuyaさんとムラサポイントに向かう。ここも一度は
入らないと気が済まない場所の一つだ。今まで釣果が今ひとつなので、最後は何とか大物
を手にしたい。ここでダメならあきらめも付くというものだ。お墓の横に車を停め、着替
えている間に雨が本降りになってきた。気合いを入れて最後の釣りに望む。      

牧草地を横切り、道を探す。踏みあとを辿って行ったら、いつもと違う場所に出てしまっ
た。刺し網を仕掛ける為の道が出来てしまっていたのだ。あわてて藪の中を下流に下り、
いつもの入渓点に戻った。入渓すると水量はいつもより少ないようだった。それでも川底
はまったく見えない。流れに押されるように下りながら両岸の少ないポイントにルアーを
投げる。魚のアタリはない。                           

倒木の陰にルアーを沿わせて送り込んだ時だった。ハッキリとしたアタックを見せて竿先
を絞め込んだ魚がいた。ロッドの先が水中に持って行かれるような感じだったが、それほ
ど抵抗無く上がって来たアメマスは、計ってみたら36センチあった。今回の釣りで最大
のサイズだったことになる。幸先良く良型のアメマスを釣って、これからだ〜と思ったの
だが・・・後が続かなかった。いつもニジマスを釣るポイントでも何の反応も無かった。
雨が間断なく降り続き、首筋から寒さも染み込んできた。先行しているkazuyaさんも釣
れていないようだった。                             

最後の西別川、ムラサポイントでの釣り。

釣り下って3時間、最初の脱渓点がきた。先行するkazuyaさんに追いついて相談する。
雨が激しくなってきている。この先で釣れる感じもないので脱渓することにした。最後の
1投を西別川に投げ、今年の釣りの感謝と再訪を告げた。藪をかき分けて入渓点と同じ牧
草地に到達して、車に戻る。途中、道が分からなくなり焦ったが、何とかたどり着くこと
が出来た。降り続く雨の中で着替えながら「雨に始まり、雨に終わる、か・・」とつぶや
いていた。結局、日差しを見たのは知床での何時間かだけで、とにかく寒い4日間だった
。天気予報では明日から天気が良くなるらしい。まあそんなものだろう。       

宿に帰って暖かい温泉に浸かって体を暖めて、ビールでも飲むことにしよう。今年も無事
に釣りが出来たことを西別川に感謝して。