気仙川支流の釣り2


今日も朝から気仙川の支流で釣りをした。


 5月20日(日)、今日は一日気仙川で釣りをする。昨夜はボランティアでお世話にな
った人に招かれ、一泊させてもらった。今日は一日釣りだ、と気合いを入れたのだが、空
はピーカン、雲ひとつない青空。新緑に青空が映えてきれいなのだが、釣りには最悪の天
気だ。タピックの前にセルフのガソリンスタンドが出来ていたので給油する。     
 高田の町は復興にはまだまだ時間がかかりそうだ。まだあと10年はかかるだろう。 

タピック前のスタンドでガソリンを満タンにする。 昨日釣った沢の下流に入る。入り口の薮を抜けると沢が。

 昨日釣れた薮沢の下流に入る。こういう天気の時は薮沢にかぎる。下流もしっかり薮な
ので、突入に少々ためらうが野バラのとげも気にせず、薮に突入する。        
 しばらく竿が出せない薮が続く。こんなとこ、普通の釣り人は絶対入らないだろう。最
初の濃密な薮を抜けると背の高い杉林になり、淵が出て来る。竿は振れないのでボーアン
ドローで毛針を飛ばす。小さな淵の淵尻でコッパヤマメが釣れた。写真を撮ろうとしたら
自分から針をはずして帰っていった。                       

チビヤマメが釣れ、その後にすぐイワナが釣れた。 釣れるイワナも下流の方が型がいい。


またまたイワナ。この川は毛針の消耗が激しい。 いい淵にはいいイワナがいる。


これまたグッドサイズのイワナ。嬉しい。 これもなかなかいい型。ゆっくり毛針をくわえた。


このサイズが釣れれば、もう大満足。 最後に釣れた良型のイワナ。

 大きな淵では必ずイワナが出る。上流よりも型がいいのが嬉しい。ここぞという場所で
はほぼ同じ型のイワナが出る。18センチから20センチほどのイワナだ。      
 午前中いっぱいこの薮沢で釣って8尾のイワナを手にした。昨日釣った場所でも釣れる
かと思ったのだが、昨日入った場所ではアタリすらなかった。小さい沢だから、一回人が
入ると警戒が長引くのだろう。                          
 ピーカンの日にこれだけ釣れれば大満足だ。脱渓して車に戻る足取りが軽い。    

昨日釣った場所ではアタリがなかった。で、脱渓。 下流はこんな感じ。ここは空が開けている。

 一旦山から下りて、ローソンでお握りを買って昼食にする。気仙川を見ながら木陰で食
べるお握りの旨いこと。                             
 午後は気仙川に来ると必ず入る、とっておきの川に入る。この川が大好きで、私にとっ
て気仙川イコールこの川というくらいの川だ。いつもの所に車を停め、身支度をする。こ
こからが今日のハイライトだ。先行者がいないことを祈る。             

 川に入ってラインを少し長めに調整する。追い風に乗ってレベルラインがスルスルっと
伸びるのが嬉しい。しかし、いつものことだが竿が自由に振れる場所ではアタリはない。
 この川のハイライトも薮の中。餌釣り士が絶対に入れない場所がずっと続く。薮を抜け
ると細い淵。その淵の真ん中で大きな魚のアタック。ヤマメだった。コッパヤマメではな
い、立派なヤマメだ。                              
 次は小さなイワナが釣れた。薮の中からイワナが釣れる。ここのイワナは魚体がいい。
きれいなイワナが釣れる。大きな桂の木の下のポイント。必ず釣れる場所だったが、今回
は毛針を引っ掛けて魚を釣る事が出来なかった。                  
 この川は石が苔むしていてじつに美しい。こういう川を遡行していると本当に気持ちが
いい。渓流釣りの楽しみに「一寸一景」という言葉がある。動くごとに景色が変わり、そ
れを楽しめるという言葉だ。そういう美しい川との巡り会いもこの釣りの魅力の一つだ。
この川はいい思い出ばかりが詰まっている。                    

午後はとっておきの沢に入る。苔の沢だ。 いきなり釣れた良型のヤマメ。きれいなヤマメだった。


イワナもきれいだ。 薮が濃くなるとイワナの型が良くなる。


カツラの巨木。この下にはいいポイントがある。 またイワナが釣れた。


これは少し小型のイワナ。瀬で出た。 この川は苔と水の流れがきれいな川だ。


荒れた支流が多い中で、この美しさは貴重だ。 いい型のイワナが釣れた。

 大きな淵があった。その淵で粘る。パラシュート毛針に反応したのは大きなイワナだっ
た。釣ったというよりも毛針に来てくれた、というような感覚。今日はこれで仕舞いにし
ようと思った。気分がとてもいい。こういう終わり方もいいものだ。         
 まだ明るいが、今日は遠野に行かなければならないのでここで納竿することにした。脱
渓して山道を下って行く時の気分が最高にいい。この川ではまだ一度も裏切られたことが
ない。午後の日射しに新緑が輝く。思わず両手がバンザイをしていた。        

このイワナは向こうから釣れて来た。 この淵のイワナを最後に脱渓する。きれいな川はいい。


脱渓して見る景色の素晴らしさ。最高の気分だ。 満面笑顔でVサイン。



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