金山川支流での釣り


20年ぶりに懐かしい川に行ってみた。


   30日は朝4時起きで、金山川支流を目指した。                 
 ホテルは前夜のうちに支払いを済ませていたので、ルームキーをフロントに預けてチェ
ックアウト。フロントの人が「良い釣りを」とニッコリ。好感度がグンとアップした。 

 新庄からさらに車を走らせる。金山町のコンビニで釣り券とお握りを買う。鮭川水系は
1400円と日釣り券も高い。それだけ漁協が力を入れているのだろうと推測する。秩父
のような例もあるので油断は出来ないが……。                   
 この川は昔(20年前くらい)いい釣りをしたことがあって気になっていた川だった。
今回、近くまで来たので満を持しての入渓だった。                 
 幸いなことに車止めに他の車はなかった。とりあえず先行者はいないようだ。手早く身
支度をして入渓する。                              

20年ぶりの川。渓畔林は見事だ。 川の水量は平水。いい感じの流れだ。

 原生林の中の気持ちいい流れが誘っている。しかし、魚は渋かった。魚はいるのだが、
チビヤマメばかりだった。そいつらが毛鉤にじゃれつく。たまに掛かると勢いで後ろに飛
んだりした。どの淵でもチビヤマメの猛攻に遭う。たまに大きいのも出るが6寸止まり。
大きいのが追ってくるのだが、毛鉤の手前でUターン。しっかり見切られている。   

川の感じはいいし、魚もいるのだが、どうやらチビばかり。 やっと写真に撮せるヤマメが釣れた。


またヤマメが釣れた。サイズは同じだ。 こんなポイント。


またまたヤマメ。 大きいのが追ってきたのだが、毛鉤の手前でUターン。


いいポイント。 まあ、釣れるんだからそのうちサイズも出るだろう。

 それでもがんばって釣る。大きな淵の巻き返しでいきなり当たりがあって大きな魚が糸
鳴りをさせた。慎重に抜き上げると8寸強の岩魚だった。これはいい気分だった。   
 堰堤までで10尾ほどの魚が釣れた。この堰堤上からが本格的な釣り場なので意気揚々
と遡行したのだが、行けども行けども当たりがない。走る影さえない。        

いい型のイワナが釣れた。 いい景色が続く。


とりあえずここまでは上機嫌。 カツラの巨木がすばらしい。


イワナが釣れた。結局、これが最後の魚だった。 あちこちにヤマボウシの花が咲いていた。

 訳がわからなかった。こんなはずではない…はずだったが、現実は魚の気配が消えてし
まった。1キロほど遡行したが、まったく当たりがないので脱渓することにした。まあ、
20年前の幻影を追いかけても仕方ないのだが、なんだかさみしかった。       
 登山道を下山する。周囲の原生林は昔のままだった。巨大なカツラやハンノキの渓畔林
が見事だった。ちょうどヤマボウシが白い花を咲かせていて渓谷を彩っていた。    


 新庄から東根に向かう。帰り道に当たるので浄国寺に立ち寄り、岡田さんの墓参りをし
た。                                      
 東根から高速に乗り、山形道から東北道を走り、夜7時に家に着いた。走行距離135
0キロ、3泊4日の旅が終わった。レガシィの走行距離は21万7千キロを超えた。お互
いよくがんばっている。                             



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