山形真室川支流の釣り


昔行ったことのある真室川の支流で釣りをした。


 9月15日も山形で釣りをした。瀬見温泉の宿を朝一番で出て、朝霧の中を新庄から真
室川町へとひた走る。途中で道を間違えて戻ったりしながら何とか目指している支流の林
道に入った。                                  
 ところがこの林道が森林伐採と搬出のために通行制限。入って行ったらいきなり10ト
ントラックと向かい合ってしまった。バックでガードレールのない細い林道を百メートル
ほど戻って、やっとの思いですれ違い。これは胆を冷やした。なにせトラックが林道幅よ
りデカイのだから仕方ない。                           

入渓下場所はこんな感じ。魚の気配がなかった。 林道の両側には丸太の壁が出来ていて、巨大なトラックが走ってた。

 林道を奥に行くのはあきらめて、林道入り口に車を停めて二キロ上流まで歩く。途中で
何度もトラックとすれ違う。林道の両側には杉の丸太原木が壁のように山積みになってい
る。ハーベスタやユンボも動き回っていて、とても乗用車が入れる状態ではない。   
 それでも、林道終点に車が一台。どうやら先行者のようだ。            
 気落ちしたが、気を取り直して下流に戻って入渓する。渓相はいいが、魚の気配がない
のが気になる。そのうちに急に水が濁ってきた。泥濁りだ。上にあるトラックやユンボが
関係してようだ。釣りにならないのでそのまま崖をよじ登って脱渓する。       
 林道を歩くと案の定、ユンボが川で道作りをして川を濁している。これでは魚もいない
はずだと納得する。そして、その上流に再入渓して釣り再開。            

チビだがイワナが釣れた。これでボウズはない。 次もイワナ。あわてて撮ってピンぼけに。


こんなポイントで。 またイワナが釣れた。


サイズが物足りないがイワナが釣れる。 景色は最高。


堰堤をバックに上機嫌。 またイワナが釣れた。


この川のイワナは透明感のある白い色。 それにしても堰堤が多い。


あいかわらず型不足のイワナ。 また堰堤だ。

 チビイワナがポンポンとかかる。上流に行くに従って型が良くなった。しかしこの川、
堰堤が多すぎる。川幅いっぱいの堰堤が出るたびに高巻き。崖をよじ登る繰り返しだ。毛
鉤では堰堤下の深みを釣ることが出来ない。                    
 天気は最高。青空に白い雲が浮かんでいる。青空と堰堤の組み合わせはきれいだが、魚
釣りの天気としては最低に近い。これだけ晴天では魚は釣れない。そして暑い。堰堤の高
巻きが体力と気力を奪う。                            

何といままで毛鉤のロストゼロ。一個の毛鉤で何匹釣れるか。 またイワナが釣れた。


景色は最高。 またイワナが釣れた。

 六つ目の堰堤が目の前に現れて、高巻きの気力がなくなった。ところがこの堰堤下のた
まりでポンポンと五つのイワナが釣れた。それも段々型が良くなって、最後は25センチ
のイワナが出た。珍しい事があるものだ。結局チビ含めると20以上のイワナが遊んでく
れた。                                     

この堰堤を最後にしようと思って粘ったら。 なんと五匹もイワナが釣れた。


最後に釣れた良型イワナ。ここで毛鉤をロスト。 今年の釣り納め。この堰堤でした。

 今日は東京に帰らなければならないので、一時までには車に戻りたい。脱渓したところ
に小さな滝があり、昔来た時の事を思い出した。「そうだ、この川はもっとずっと奥に行
かなければ釣りにならない川だった……」今更思い出しても遅いというものだ。    
 9時半から12時半の釣り。今年最後の釣りがこんな形で終わった。白い堰堤と真っ青
な空が印象的な釣りだった。                           

この滝を見て二十年前を思い出した。 林道を歩いて帰る。


鉱山跡。川を遡行していて気がつかなかった。 選鉱場跡の廃墟。そういえばこれも見た記憶がある。

 帰りは新庄から山形道経由で東北道。途中で白バイにサイレンを鳴らされて胆を冷やし
たが警告だけで捕まることはなかった。ゆっくりと追い越したのがいけなかったようだ。
 夜の8時に帰宅。疲れた。                           



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