初釣りは勝沼から


初釣りに行った。勝沼から入る有名な川に行ったのだが…


 4月27日、初釣りに行ってきた。ゴールデンウィーク前に一度釣りに行きたかった。
ホームリバーはまだ雪代でダメそうなので今の時期に行ける場所を探した。加藤さんとイ
ナさんから山梨の川がいいと言われてその気になって出かけた。           

 勝沼で高速を下りてその川へ行く。途中のセブンで釣り券を買い、上流へと車を走らせ
る。加藤さんから教わった場所で川に入る。いつものことだが初めての釣りはドキドキす
る。川はまだ冬の装いで、アブラチャンやダンコウバイの黄色い花が目立つ程度だ。まだ
木の芽は寝ている。こんな状態で毛鉤に出る魚が果たしているのか……        

今年初めての渓流はまだ冬の装いだった。 小さなアマゴが出てくれた。ありがたい。


川の水はまだ冷たい。シューズ越しに冬を体感。 またアマゴが出てくれた。


こんなに小さい。でも大きな毛鉤をくわえてくれた。 ボウズをまぬがれて苦笑まじりの記念写真。

 本流で一時間ほど竿を振った。チビアマゴが二つ出てくれた。これでボウズがまぬがれ
たと自分の苦笑まじりの写真を撮る。その後、急に川の水が濁りだした。あっという間に
ドブ濁りの川になってしまった。脱渓して車に戻り、上流へと走る。大きな堰堤の工事を
していた。これが濁りの原因だった。                       
 工事現場の上流から川に入り再挑戦。魚はいる。淵の底をヒラリヒラリと泳いでいる。
毛鉤に反応するが追いかけてきてUターン……12番の毛鉤はしっかり見切られた。淵の横
に立っても逃げもしないアマゴ。人間まで見切られている。舌打ちしたい気分。    

水量は申し分ない。いい感じで竿も振れる。 木橋がいい感じでかかっている。まだ使っているようだ。


ダンコウバイの花が春の訪れを告げている。新緑ももうすぐだ。 いきなり川に濁りが入って真っ黒になってしまった。

 また川に濁りが入って来たので支流へと転進する。支流は狭い川なのでパチンコ釣法に
変更すると、すぐに魚が出た。イワナが釣れた。支流はイワナのようだ。       
 上へ上へと釣り上がり、3尾のイワナを釣った。初めての川でこの時期にしては上々の
釣り。小さい支流だったが気持ちいい川だった。                  

支流は水はきれいだが竿が振れない。 パチンコ釣法でイワナが釣れた。なかなかいい型。

 しかし驚いたのは山の木々。たぶん鹿の食害だと思うのだが、林床に藪がない。大きな
カエデの木が無残に皮剥ぎされている。草本はハシリドコロしか出ていない。これ以外は
みな鹿の餌になっているのだろう。奥山の鹿食害がこれほどひどいとは思わなかった。 
 関東の山々はみなこんな感じなのだろうか…。川沿いに昔の炭焼き窯の跡がそこかしこ
に残っていた。その数も多かったので、昔はここで盛大に炭焼きをしていたのだろう。そ
の頃は大勢の人で賑わっていたはずだが、今は鹿の楽園になってしまっているようだ。 

またイワナが釣れた。 太いイタヤカエデの幹が鹿に食い荒らされていた。枯れてしまう。


またイワナが釣れた。小さい。 川の流れも細くなってきたのでここで脱渓する。


炭焼き窯の跡。いくつもあったので大きな産地だったようだ。 支流の流れ込み。なかなかいい川でした。

 車に戻り、釣り装備を脱ぐ。身軽になったところで温泉に向かう。嵯峨塩鉱泉は時間が
終わっていて入れなかった。下流に走り、やまと天目山温泉に入る。3時間510円也。
 温泉はぬるっとした天然アルカリ温泉で体の芯まで温まることが出来た。特に露天の風
情が良かった。源泉の小さな湯船に地元のおじいちゃんたちがギッシリ詰まっているのが
面白かった。地元の人は310円で入れるから、ここで時間を過ごしているのだろう。 

 温泉で温まった体でそのまま帰路に着く。釣果は満足出来なかったが、初めての川では
こんなものだろう。次回はもう少し条件が良くなっているはずだ。また行きたい川の一つ
になった。                                   



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