秋田の釣り一日目


毎年恒例の秋田の釣り。今年も良い釣りが出来ました。


 9月16日から三泊四日で秋田に釣りに行った。これはその初日、16日の記録だ。夜
11時に加藤さんが迎えに来て、イナさんと三人で秋田を目指した。車は東北道を快調に
走り、朝6時に盛岡インターに到着した。ここから仙北市を目指して走る。途中のコンビ
ニで朝飯と昼飯を買い、準備は万端だ。                      
 目指す阿仁川支流に着いたのは7時半。ここで加藤さんイナさんと別れて一人で川に入
る。もちろん腰には熊よけの鈴と万一の為のナガサが装着してある。         

川の近くの駐車場で身支度をする。ここから二人と別れる。 まだあたりは暗い。気温も低い秋田の朝。


谷底の川に朝日が差し込む。 やっと暖かくなってきた。

 朝早かったせいか魚の反応がないまま遡行を続けた。先行者はいない筈だが……と思い
ながらも竿を振り続ける。明るくなってきて谷底に日が当たるようになってきた。浅い渕
尻っで突然当たりがあり、元気なヤマメが釣れた。                 
 気温が上がって魚が動き出したようだ。ここからパラダイスの釣りが始まった。この川
は景色が最高だ。両岸の木が背が高いので毛鉤が枝にかかる心配がない。伸び伸びと竿が
振れる。瀬ばかりで淵がないので餌釣り士が入らない川だ。だからという訳ではないだろ
うが、魚が残っている。                             

最初のヤマメが釣れた。 この渕尻でかかった。


大きなイワナが釣れた。 広く大きな淵には大きな魚がいるものだ。


大きなイワナが釣れて大満足の自分撮り。 またイワナが釣れた。


この流れ込みは前回大きなイワナをバラした場所。今回は音なし。 大きなヤマメが釣れた。


大きいけれどやさしい顔。メスのようだ。 すぐに流れに戻してやる。

 そこから次々と魚が出てくれた。秋になると魚の変化が激しい。大きな魚はお腹がパン
パンに膨らみ、側線がオレンジ色になっている。婚姻色というほどではないが、魚の色づ
く季節なのだ。雄ヤマメは口がとがり、上あごが曲がりはじめている。みな産卵の為に変
わってきているのだ。ヤマメは何年生きて死ぬのか…。イワナは何年生きて死ぬのか。 
 次々に釣れる魚は次々に流れに帰って行った。釣られたのも運命なら、川に戻れるのも
運命だ。この先何年生きて、何匹の子供を産むのか。ふと、そんな事を考えた。    

また大きなヤマメが釣れた。今度は雄のようだ。 またまた大きなヤマメが釣れた。


明るい林の中をサラサラと流れる川。 元気なイワナが毛鉤を咥えた。

 日が上がって暖かくなってきた。ウインドブレーカーを脱いでシャツ一枚になる。気持
ちいい川風が腕をすり抜ける。石を踏み、川を渡り、毛鉤を振りながら遡行する。いい川
でいい釣りができるのは本当に楽しい。                      
 狙い通りに出たり出なかったり、合わせに失敗したり、気付かぬうちに釣れていたりな
ど全ての現象が楽しい。この川を独占しているという満足感が、ゆっくりと釣りに専念さ
せてくれる。本当にいい川だ。                          

立派なサワグルミの木があった。株立ちした珍しい個体。 なんという太さ。大きなヤマメが釣れた。


側線の朱が鮮やかなヤマメが釣れた。秋だなあ……。 気持ちの良い林の中を流れる川。


こんな釣りが出来ればもう大満足。 イワナも釣れた。


今度もイワナ。イワナが多くなってきた。 徐々に段差のある流れになってきた。


またまたヤマメが釣れた。これもいい型だ。 こちらは元気なヤマメ。


今度はイワナだ。この場所は混成している。 大きな堰堤。この先は行った事がない。

 今まで行った事のない区間に入った。大きな堰堤があった。堰堤は右を高巻く。堰堤上
は広いプールになっており、魚が走る影が見えたがテンカラでは手が出ない。細い渕尻で
イワナが釣れた。堰堤上もよい釣り場になっているようだ。             

堰堤の上は広く深い淵が広がっていて、魚が走る。 イワナが釣れた。堰堤上でも魚を確認できた。


緑色の淵があった。魚の反応はなし。 流れのカーブに中州が島のように残っている。

 そろそろ脱渓の時間が近づいてきた。脱渓の場所を探すがなかなか見当たらない。この
川は道までがとても高いので、へんな場所を登ると最後にひどい目に合うことになる。 
 急な崖はとても登れないし、道路下の高い擁壁が多いのでそんな場所では道路まで登る
事すらできない。こんもりと木の多い斜面を探すしかない。やっとそんな場所を探して登
りはじめる。木の根や草の根につかまり、滑る足場を確認しながら百メートルほどの直登
だった。体中から汗と冷や汗が流れ道に辿り着いた時はゼエゼエハアハアとひどい状態だ
った。よくこんな斜面を登ってきたものだ。                    

脱渓の場所で遠くに大きな淵が見えていた。 この日、加藤さんが釣った尺イワナ。

 約束の時間に指定の場所で待っているとイナさんが運転するプリウスがやってきた。二
人の釣りはどうも思うような釣りではなかったようだ。そのまま宿泊するクリオンに向か
う。クリオンに着いたのが4時。まだ時間が早いのでイナさんと加藤さんは近くの堰堤に
釣りに行くという。                               
 一人でチェックインして温泉に入ってくつろいでいると、ひらり〜さんが到着した。挨
拶からいろいろ話していると二人が帰ってきた。なんとニコニコ顔の加藤さん。聞くと尺
イワナを釣ったという。それも34センチという大物。スマホの写真を見せてくれた。両
手で持っているイワナは巨大だ。これを今夜の宴会で食べようという。        

加藤さんとイナさんが釣った魚が塩焼きになった。 尺イワナの塩焼きを写真に撮る加藤さん。


四人で飲むカタクリの宴会。 夕方合流したひらり〜さん。


ニコニコの加藤さんと闘志を燃やすイナさん。 ひらり〜さんと大釣りで気分の良いkuroo.。

 6時からカタクリで宴会。加藤さんの尺イワナを祝う乾杯から、いつもの宴会に突入。
楽しい時間はあっという間に過ぎて行く。さあ、明日はどこへ行こうかと盛り上がった。



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