令和元年の初釣り


ホームリバーで初釣り。


 5月17日那須のホームリバーで初釣りをした。色々あってモヤモヤしたものを振り切
りたくて釣りに出かけた。いつものコンビニで釣り券が買えるようになっていたので釣り
券を買う。日釣り券で千五百円なり。飲み物と昼の弁当も買って山に向かう。     
 林道終点のいつもの川のゲート前には朝8時でもう5台も車が停まっていた。人気のあ
る川なので仕方ないが、十人近くの人がすでに入っているというのは暗澹たる気持ちにな
る。                                      

林道を歩き始める。爽やかな緑が気持ちいい。 林道から見える川の水量が少ない。久しく雨が降っていない。

 身支度をして歩き出す。川は水量が少ないように見える。いつもはゴールデンウィーク
前に初釣りに来るので、まだ雪が残っていたりするのだが、もうすっかり山は緑で所々に
咲いているミツバツツジの紫色がきれいだ。                    
 先行者がいるのはいつもの事なので、ゆっくりと歩いて釣り場を目指す。途中の林道が
整地されていて車のタイヤの跡がある。一般車は入れないはずなので、林道工事でもした
のだろうか。                                  

今日はいつもより下流のこの淵から入渓する。 笹薮の多いところまで来たら猿の群れに遭遇。これがボスザル。

 どうせ先行者が入っているのだからと一の橋下流から釣り上がる。魚の反応が全くない
時間が続く。案の定水が少ない。普段のこの川で考えると渇水と言っていいかもしれない
。今日は難しい釣りになりそうだ。晴天、渇水、先行者という三重苦だったが、風が追い
風だったのは幸いだった。レベルラインが風に乗って気分良く毛針を飛ばせた。    
 10時過ぎにやっとヤマメが釣れた。これで坊主がなくなり気持ちが楽になる。何度か
魚が出たのだが毛針を咥えることはなく釣れてなかったので、これで安心した。    
 渓流はいい。何も考えずに河原を歩き、毛針を飛ばす。コゴミはすっかり開いてしまっ
ているが、ちょうどネマガリ竹の時期なので猿がいっぱい出ていた。偵察猿に威嚇された
ので川から上がり、道を迂回する。ボスザルが木の上でこちらを見ている。手を振ったら
無視された。                                  

快晴の青空、渇水、先行者と踏んだり蹴ったり。 いつもの半分くらいの水量しかない。


やっとヤマメが釣れた。第一号は本当に愛おしい。 こんなポイントでやっと出てくれた。


釣れさえすればこの笑顔。先ほどまでの鬱憤は消える。 今日の大型。25センチのヤマメ。

 途中で釣り人二人に先に行かれた。先に行かれたからには丁寧にゆっくり釣り上がるし
かない。そんな難しい状況でもこの川は魚が出てくれるのがありがたい。       
 この日はヤマメばかりだった。25センチを頭に5尾のヤマメが遊んでくれた。何人も
の釣り人に会ったが、魚が出てくれたので良かった。大きい川なので先行者がいても釣れ
ないということはない。足慣らしの釣りだし、5尾も出てくれれば言うことはない。  

渓流はいい。本当にいるだけで気持ちいい。 大きな淵の崖にミツバツツジが咲いていた。魚は出なかった。


5尾目のヤマメ。これを釣って脱渓した。 渓流の緑が最高に綺麗な時期だ。

 それにしても足が弱くなった。午後には足がふらつく場面が何回かあり、早めに上がる
ことにした。帰り道でミズ(ウワバミソウ)を摘み、今夜のおかず用に持ち帰る。ミズは
癖がなくお浸しにする旨い。ネマガリ竹が芽を出しているので藪に入り込み、太いものを
選んで一回食べる分だけ持ち帰る。帰り道で猿に会うことはなかったので良かった。  
 魚も釣れたし、ミズもネマガリも採れたし、良い気分転換になった。渓流の緑は本当に
いい。目にも体にも心にもいい。                         

橋の上から覗いた淵。魚影はなかった。 頑張って採ったネマガリ。最高のお土産だ。




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