瀬音の森日記 21


個展終了、疲労困憊



1998.12. 1

個展「瀬音の森の魚達」が6日間の期間を終えて無事終了した。もう、何て言っ
たらいいか分からないくらい疲労困憊してしまった。翌日は会社を休んで一日中
寝ていたが、頭も体も疲れが取れない。人生の中で何度もないくらい中身の濃い
6日間だった。充実した疲れの中で、ひたすら思っていたのは来てくれた人への
感謝だった。                              

26日(木)初日、来場者数43人、27日(金)来場者数36人、28日(土)
来場者数80人、29日(日)来場者数81人、30日(月)来場者数36人、
1日(火)来場者数42人。合計318人の方が芳名帳に記帳して下さいました。
そのほか芳名帳に記帳して頂けなかった方、大勢のお子さん達、ありがとうござ
いました。                               

来場してくれた方を芳名帳の住所から見ると、北海道・秋田・岩手・山形・茨城
・千葉・埼玉・東京・神奈川・静岡・長野・岐阜・愛知・岡山・台湾となってい
る。本当に遠くからわざわざ来て頂き感謝の気持ちでいっぱいで、私はこの皆さ
んの厚意にどう応えられるのだろうか?                  

ポストカードを購入して下さった方が(領収書を切った枚数)なんと201人に
もなった。皆さん本当にありがとうございました。素人が趣味でやった個展とし
ては大盛況だったと思う。ご来場頂いた全ての方とお話ししたかったのだが、土
日は混雑のためそれもかなわなかった事が心残りだ。            

初日に高橋さんが持参してくれたブナの実をテイクフリーで大勢の方に持ち帰っ
て頂いた。このブナの実から芽が出て大きく育ち、瀬音の森に移植出来るように
なる事を願っている。ブナは10年たってもほんの鉛筆ほどの太さにしか育たな
い。大木に育つには気の遠くなるような長い時間が必要だ。今、チェーンソーは
一抱えもあるブナの大木を30秒で切り倒す。考えてみると、とんでもなく犯罪
的な行為である事が分かる。                       

木の育つ時間を考えたい。木を切った後の使い道を考えたい。そして、木を育て
る事を考えたいものだ。会場で大勢の方とそんな会話を交わした。ほとんどの方
が瀬音の森に興味を持ってくれて、真剣に話を聞いてくれた。        

時代がそういう時代になったのだと思う。我々は間違ってはいなかったのだ。 

最終日、どうしようかと迷ったのだが、2年後(2000年)の11月の同じ会
場を予約した。予約した個展のタイトルは「瀬音の森の魚達2」である。今まで
に描けなかった魚達を沢山描いて、再度皆さんに鑑賞していただきたいと思う。
魚達はどこまで進化するのか?作者も分からないが、2年後に同じ場所で再会出
来たら・・・という思いでがんばりたい。                 

ともあれ、ご来場下さった全ての方、お花を下さった方、お祝いを下さった方、
電報を下さった方、ポストカードを購入して下さった方、メールで応援して下さ
った方、本当にありがとうございました。おかげさまで瀬音の森は大きな一歩を
進める事が出来ました。                         


ゴロゴロ寝ながら、疲れた頭でいろいろな事を考えている。お礼状をどうしよう
か・・・・会員募集の文章は?・・・・もらったお花をどこに置こうか?・・・
・ワインをどれから開けようか・・・・お金を銀行に入れなくちゃ・・・・ネコ
の餌を買いに行かなくちゃ・・・会社の机の上を見るのが恐いなあ・・・・予約
のポストカードの発送が・・・・植木に水をやらなくちゃ・・・・ああ何から手
をつけよう・・・・・ああ、ダメだ・・・・                

・・・あとはまた明日から。