瀬音の森日記 25
今年の瀬音の森
1999. 1. 3
元旦の朝はごく普通の朝だった。ああ、今日は天皇杯の決勝があるんだ・・・というの
が最初に頭に浮かんだ事だった。今日明日と那須の温泉に行くことになっていて、その
準備もしなくてはならない。
車に荷物(といってもわずかなものだが)を積み込んで出発する。元旦の道路は思った
よりもすいていてスムーズに東北道に入る事が出来た。途中黒磯のサービスエリアで天
皇杯サッカーをテレビ観戦する。試合は横浜フリューゲルスが勝って感動のフィナーレ
を迎えた。今日で消滅するチームの優勝という何とも感動的なエンディングだった。
温泉についてすぐにお風呂に行く。まだ空は明るい。ゆっくりと湯船に浸かる、窓の外
は雑木林と一面の空。雲がゆっくりと左から右へと流れている。頭がボ〜としてきた。
景色が一望出来るところに陣取り、外をずっと眺めている。空の色が変わってくる、夕
闇が下の林の方から忍び寄ってきて、徐々に景色の色が濃くなってくる。
ゆうまずめ、逢魔が時とも言う。一番好きな時間を独占する。
いろいろな事を考えた。瀬音の森は今年どんな活動をするのだろうか?何から手を付け
て、どう進めれば良いのだろうか?自分はいったい何が出来るのだろうか?・・・・
空が暗くなるまで温泉につかっていた。頭の中の様々な考えが徐々に整理されてきた。
1月3日、丹沢の渓パテイオの方に文章をアップした。今年の瀬音の森の活動を自分な
りに考えてまとめたものだ。とりあえず新年にあたり活動宣言をして、自分の考えを固
めようという事にした。以下、その文章を転載する。
_________________転載____________________
皆さん あけましておめでとうございます kurooです
正月休みも今日で終わり、明日からは仕事が始まります。この休みを利用
して今年の瀬音の森について書いてみたいと思います。
昨年、様々な方の応援により瀬音の森をスタートさせる事が出来ました。
何かのきっかけになれば思ってやった個展「瀬音の森の魚達」も盛況のう
ちに終わり、良いはずみになりました。
そして、瀬音の森元年とも言える1999年。今年、我々は何をやろうと
しているのかを簡単に書いてみます。
現在、瀬音の森は全国から30人程の参加を頂いています。(現在、会員
募集中です。)と言ってもまだ組織が出来ている訳ではなく、まだ会員規
約もありません。ある方には「会員規約もなくて、よく会員募集出来るよ
なあ・・」と言われましたが、まあ最初はこんなものでしょう(^^;)
●瀬音の森憲章・序章については薮の高橋さんに作成して頂いています。
その序章を基に会の規約を作るつもりです。
●1月中に発起人会を開催し、会長、副会長、会計、監査の各役員を決定
し、非営利団体としての「瀬音の森」を発足させる予定です。現在NPOに
ついて勉強中です。
●この正式に出来上がった組織を基に瀬音の森の可能性を探ります。具体
的な活動は未定ですが、林野庁、東京営林局と折衝し、分収造林での瀬
音の森作りの道を探ります。
●会員の皆さんの瀬音の森運動を支援、応援して行きます。
・安藤博士さんの吉無田の森作りを「瀬音の森・くまもと」として。
・薮の高橋さんの「瀬音の森・西丹沢」。
・kurooの「瀬音の森・秩父」。
・たまくらさんの「瀬音の森・秋田」。
などの運動へのボランティア募集、運営活動などの支援をして行きます。
●ホームページでの活動報告、広報活動。
●瀬音の森通信を発行して会員への活動報告と広報活動を行う。
●Fly Fisher誌などへの活動報告と広報活動。
●資金作りの為の「瀬音の森ポストカード」の販売。
以上のような活動を今年は展開して行きたいと考えています。
100年先の渓流と渓流釣りを守るために、我々釣り人が木を植え、森を豊
かにする運動です。息の長い取り組みが必要になりますので、あまり急いで
息切れしないようにしたいと思います。
会員の中には林業のプロもいますが、私自身も山作りの技術を習得しなくて
はなりません。その第一歩として、今年は林業家に弟子入りし、山仕事、茸
作り、炭焼き、山菜、魚の養殖などの勉強をしたいと考えています。
なかなかこういった文章で書き尽くす事が出来ずにもどかしいのですが、こ
の【丹沢の渓パティオ】から始まった運動が具体的なものになりつつありま
す。どうぞ応援してやって下さい。
この文章は【瀬音】にもアップしたいと思います。今後も「瀬音の森」に関
しての文章は双方に平行してアップしようかと思っています。何かまずい事
があったら指摘して下さい。
今年もよろしくお願い致します。
_______________転載終了___________________
さあ、一年の始まりだ、あとはまた明日から。