瀬音の森日記 52


球磨川漁協を応援する



1999. 4. 14


熊本の川辺川にダムの計画がある。すでに付帯工事が終わり本体工事の着工を待
っている状態だ。ところが九州一の清流といわれる川辺川の水で育つ球磨川の鮎
を育てている球磨川漁協の反対で工事が止まっている。ダムが出来る事は川を殺
し、日本で唯一の遡上鮎を亡くす事だ。球磨川漁協にとってダム反対は生命線な
のだ。                                 

川辺川にとってその漁協が生命線になった。がんばれ球磨川漁協!川辺川にダム
を作らせないでくれ。という応援をが全国から沸き起こっている。川辺川ダムを
止めることが出来れば間違いなく河川行政は変わる。川の環境を守る活動をする
瀬音の森もこの動きを見過ごす事は出来ない。               

昨年3月に川辺川で釣りをしてきた。川辺川の素晴らしさがよく分かったし、こ
の川にダムを作らせてはいけないと本気で思った。先日の定例会でその事を皆さ
んに伝え、瀬音の森として球磨川漁協を応援したいと相談した。皆さんの同意を
得て、会として応援する事になったと先日の日記で書いたが、今日はその応援文
を掲載したい。以下転載                         

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 拝啓                                 

 新緑の候、ますますご清栄の事とお慶び申し上げます。          
 球磨川漁協の皆さんのダム反対決議に敬意を表します。          

 我々は「瀬音の森」という団体です。釣り人を中心にして川が好きな人間が 
 集まり、これ以上の川の荒廃は見ていられない、渓流・清流を守るために木 
 を植えて森を作ろう・・・という活動をしています。           
 現在会員71名で、「瀬音の森・くまもと」という支部もあります。    
 私は代表の黒沢と申します。                      

 昨年、川辺川に釣りに行きました。日本に清流は数多くありますが、あれほ 
 ど豊かな川は少ないと思います。五家荘から下流へ釣りながら下り、川辺川 
 の山女魚と遊びました。                        
 3月でしたので鮎を釣る事は出来ませんでしたが、今度は是非川辺川の鮎を 
 釣ってみたいものと思っています。                   

 水質日本一の川辺川でいつまでも巨鮎・大山女魚が釣れるように願っていま 
 すし、また、そうでなくてはいけません。                
 川辺川はすばらしい川です。漁協の皆さんが世界に自慢していい川です。  
 そこに棲む魚達は未来への財産です。皆さんの子供達・孫達は豊かな川を残 
 してくれた皆さんを日本中に自慢できるはずです。きっと日本中の漁協が悔 
 しがり、うらやましがる事でしょう。                  

 川は流れてこそ川であり、流れが止まる事は川が死ぬ事です。       
 魚がその環境でどうなるかは皆さんの方が良くご存じのはず。       
 そして、失ったものは二度と元に戻りません。              
 我々は漁協の皆さんの強い意志に敬意を表します。            
 日本の財産を守るため、どうぞがんばって下さい。            

 川が好きで釣りが好きな人間として心から応援します。          
 今年もまた川辺川に東京から釣りに行きます。              
 川辺川でお会いしましょう。                      

 皆様のご健勝をお祈り致します。                    
                                 敬具 
 球磨川漁協の皆様                           

                       瀬音の森  会長 黒沢和義

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皆さんも球磨川漁協に応援メッセージを書いて頂けませんか? 今が正念場なの
です。皆さんの応援がどれだけ漁協の皆さんを力づける事か。漁協が孤立無援と
も言える戦いに負けない為に我々に出来る事は熱い応援です。        

  【応援メッセージの宛先】                      
〒866-0051八代市麦島東町14−1                   
球磨川漁業協同組合 ダム対策委員会御中                 

どう考えてもダムはいらない・・・あとはまた明日から。