瀬音の森日記 65
大阪難波の夜は更けて
1999. 6. 2
仕事で大阪難波のホテルに着いたのは夕方の6時だった。その後、お客様と同行し
て夕食。そして夜9時にホテルに戻る。今日、このホテルのロビーで瀬音の森会員
の渡辺さんと会う事になっているのだ。渡辺さんとは初めて会うのだが、メールで
何度か会話を交わしていた。
大阪で活動を共にする人がいないと言ってさみしがっていたので、今度仕事で大阪
に行くので会いましょう、という事になっていたのだ。9時ちょっと前、渡辺さん
がエレベーターから降りてロビーに向かって歩いてくる。
ピカピカのホテルとちょっと異質なものが漂っているのですぐに分かる。これは渡
辺さんに限らず、私や他の会員にも当てはまるので、こういう場所での待ち合わせ
は分かりやすくて助かる。声をかけると案の定渡辺さん。すぐにホテルを出て、道
頓堀方面へ向かう。昨年寄ったショットバーにもぐり込む。
挨拶から、話題が釣りの話になる。これはもうどこへ行っても同じパターンだ。初
めて会う人とは思えないくらい打ち解けて、いろいろな話をした。永源寺ダムの話
、放流の話、きれいな岩魚の話。そして関西での活動を何とか立ち上げたいという
話。5月の安谷川のイベントの写真、岩手OLMの写真などを見ながら会員の話をす
る。薄暗いバーの中で渓流の話、岩魚の話、ヤマメの話をするのもいいもんだ。
「わっちゃん」というハンドルネームでパソコン通信上で発言している渡辺さんは
関西瀬音の森の中心となって動き始めた。私も渡辺さんの熱意に打たれた。出来る
だけの応援をしたいと思う。
グラスは次々に重なる。私はシングルモルトを端から飲んで行き、渡辺さんはバー
ボンをぐいぐいと飲む。店は静かで語り合うには申し分無い。時間があっと言う間
に過ぎて行き、気がつくともう11時半!! 渡辺さんが「電車が無くなる」とい
う事であわてて店を飛び出した。
ネオンがまたたく道頓堀の街角で再会を約束して別れた。8月の定例会には出席出
来るかもしれないとのこと。東京の仲間と飲む時間が取れれば、もっともっと話が
出来る。こんなに沢山の仲間がいるんだという事を実感出来るはずだ。
そして、いつかはきれいな岩魚やヤマメが遊ぶ渓流で会いたいものだ。
渡辺さんと別れて、いつも行列が出来ているラーメン屋さんが空いていたので入っ
てみた。メニューは「おいしいラーメン」のみのラーメン屋さん。きびきび動く店
の若者が深夜だという事をまったく感じさせない。良いことは続くもので、出来上
がったラーメンは本当においしかった。
大阪難波の夜はラーメンで更けていく・・・あとはまた明日から。