瀬音の森日記 67
赤松林で「きのこの森」作り
1999. 6. 26
かねてから約束していた「きのこの森」作りに参加した。きっかけは「瀬音の森を
考える会議室」でのおおよしきりさんとの会話だった。おおよしきりさんの山小屋
の近くに手入れのされていない森があり、そこを何とか「きのこの森」と呼べるよ
うな森にしたいので一緒にやりませんか・・というものだった。
購入したチェーンソーも定期的に使わなくては調子も狂うし、なにより森作りとい
う具体的な目標があるのが嬉しかった。山仕事は何より経験することが大切なので
お願いして一緒にやらせてもらうことにしたのだ。
朝10時、三鷹駅南口ロータリーで待ち合わせ。おおよしきりさんと友人2人。こ
の友人は大森さんとホッピーさんというカメラを趣味にする友人なのだそうだ。そ
して瀬音の方からはハミングウェイさんが参加する。ハミングウェイさんは別行動
ですでに出発していて、高根町の現地を目指して車で走っている。
おおよしきりさんが急遽買ったハスクバーナのチェーンソーと植え付けをするブル
ーベリーの苗を積み込んで、車は中央高速へ向かう。天気は何とか持ちそうなので
良かった。
須玉インターで高速を降りて車にガソリンを入れながら、チェーンソー用にガソリ
ンを買う。混合ガソリンは作り置きが出来ないのでこうして使うたびに燃料用にガ
ソリンを買わなくてはならないのだ。バイク用の混合ガソリンはエンジンが焼き付
く事があるので、自分で計って正確に作らなくてはいけないのだ。
おおよしきりさんの山荘は開けた松林の中に建っていた。木造りの外観は周辺の風
景にマッチしていてとても良い雰囲気だった。しばらく山荘の中や周辺の林を散策
したりして時間を過ごし、ハミングウェイさんが到着するのを待って昼食に行く。
近くのそば屋でザルとモツ煮込みを頼む。誰からともなくビールを注文し昼から宴
会モードになってしまった。山仕事の前に危険かな?とも思ったがこういう流れに
なれば仕方ない。まあ、初対面の人と打ち解けるには酒が一番という風に考えれば
これも良し。モツ煮込みもそばもすばらしく旨かった。
昼食後、近所のホームセンターへ行く。食料の買い出しのはずだったのだが、ここ
で思わぬ収穫。さすがに山仕事の道具が充実していて、欲しかった「鳶口」を買っ
てしまったのだ。他にも欲しい道具がたくさんあったのだが、さすがに今回は鳶口
だけでやめておいた。次回は草刈り用の鎌を買ってしまうかもしれない。
山荘に戻り、おおよしきりさんは早速ハスクバーナの組立と調整に入る。私は山荘
の前に転がっていた松の木をチェーンソーで玉切りにする。久しぶりにエンジンを
かけたチェーンソーは小気味よい切れ味で松の木を輪切りにして行く。大森さんも
ホッピーさんも怖々ながらしっかり使いこなしていた。
身繕いをした男5人で森に入る。道の右側は手入れのしてあるきれいな森。道の左
側は手入れのしてない鬱蒼とした見通しの利かない森。この左側の森を手入れして
「きのこの森」にしようというのだ。倒木がたくさんあるので、今日はそれを処理
しようという事になっている。
まずはチェーンソーで倒木やかかり木を処理する。ハスクバーナはご機嫌が悪く、
なかなかエンジンがかからない。チョークの吸気が濃すぎたようだ、さすがにおお
よしきりさんすぐに調整してエンジンは全開となった。2台のチェーンソーのエン
ジン音が林の中に鳴り響き、みるみるうちに倒木やかかり木が玉切りされていく。
枯れ木を鋸で切り、枯れ枝も払い落とす。汗まみれになりながら黙々と作業が進み
、林は見る見る見通しが良くなって行く。これは気分がいい。玉切りされた丸太は
運び出されて道端に積み上げられて行き、大きな山になった。3時間ほどの作業で
見違えるほどきれいになった林を見ながら、手入れの重要性を実感していた。
夜は山荘の前でたき火をしながらのバーベキュー。牛肉ステーキが出てきたり焼き
肉、椎茸、フランクフルト、焼き鳥と豪華版。お酒はビールに始まってワインあり
焼酎あり日本酒ありの大宴会になってしまった。汗をかいた体にたき火の炎がやさ
しく照りつけ、夜風が気持ちいい。山の夜の正しい過ごし方だ。そのうち雨が降っ
てきたので片づける。
私はそのまま部屋に入って寝てしまったが、宴会は場所を山荘に移して続けられた
ようだ。いや、皆さん酒が強い。
翌日は朝から雨で残念ながら山仕事は出来なかった。この続きは次回またやりたい
と思う。ハミングウェイさん、大森さん、ホッピーさんお疲れさまでした。
気持ちの良い汗をかきました。・・・・あとはまた明日から。