瀬音の森日記 75
8月の定例会
1999. 8. 12
8月の定例会が12日の木曜日、青山コピスで開催された。参加者は清石さん、わ
たるさん、わっちゃん、渓酔さん、澤田さん、渡部さん、澤田さん、加藤さん、稲
垣さん、野村さん、そして私の11人だった。わっちゃんは遠く大阪から遠来の参
加だった。わっちゃんと渡部さんが初参加。
今月の定例会の内容は●「東大演習林勉強会」の内容確認。●「瀬音の森・小菅」
の活動報告。●きのこの森作りの案内。●秋から冬にかけてのイベント予定。●川
辺川ダム問題現地報告。という項目だ。
渓酔さんから出来たての「東大演習林勉強会」企画書が配布された。演習林の大村
技官が作成してくれた計画書で、テーマは【奥秩父源流域の原生林】第一日目は滝
川流域での「森林の構造・機能・更新」についての勉強。第二日目は、入川流域で
「森林を調べる」という内容の企画書だ。
参加者が35名限定という事もあり8月中に応募締め切りを設定しているので、会
員向けにミニ会報を発行して参加確認を取る事にした。35名を超えたら現地と交
渉する事とし、人数決定後計画の詳細、プロジェクトチーム作りをする事にした。
続いてわたるさんから「瀬音の森・小菅」の活動報告。先日の「かじか採り」イベ
ントの話が報告された。物産館での「瀬音の森ポストカード」販売の許可がおりそ
うだという話があり、ポストカードの値段をもう一度見直す必要があるのではない
かという話が出た。
5枚1000円を半額くらいにしても良いのでは?という意見もあったが、この場
での結論は出なかった。今後検討しなければいけない事だと思う。個人的には半額
でもいいのではないかと思っている。今の値段ではやはり手軽に買える値段ではな
いような気がしている。
きのこの森作りについての話は私から。先日の草刈り・間伐の報告と9月11日・
12日の闇鍋オフについての話をした。草刈り・間伐・枝打ち・倒木処理などの作
業で森の手入れの勉強と訓練をするには打ってつけの場所なので、出来れば多くの
参加者があって欲しい。参加希望者は事務局まで連絡もらえれば案内したい。
秋から冬にかけてのイベントとして、先に話した活動の他に「瀬音の森・小菅」の
方から厳冬期の岩魚発眼卵放流の話が出た。これは小菅川最上流部に岩魚の発眼卵
を放流するもので厳しい作業になるが、より天然に近い状態での魚の増殖事業で漁
協が毎年行っている作業を手伝う形での活動となる。
そして「瀬音の森・秩父」の方から「炭焼き体験教室」の話。炭焼き窯を持ってい
る守屋さんに炭焼きの手順・焼き方・効能などの話を聞きながら実際に炭を焼こう
というもの。今は少なくなってしまった炭焼きだが、炭の効能は年々評価が高くな
るという皮肉な現象になっている。いろいろな事を考えられる教室にしたい。
最後に私が7月に行って来た川辺川ダム問題現地視察ツアーの報告をした。ちょう
どフライデーの増刊号にその記事が出たところだったので、その記事のコピーを見
てもらいながらの話になった。記事は「鮎と焼酎の聖地を”殺す”愚挙・・・中村
敦夫参議院議員が【川辺川ダム3000億円のムダ】を斬る!」。4ページに渡っ
て中村議員が見た川辺川ダムの問題点を列記してある。
同行していた私の視点から見た問題点や現在の漁協の情況など知っている限りの話
をした。会員からもわっちゃんから永源寺ダムの話が出たり、成瀬ダムの話が出た
り活発な議論が交わされた。ダムで死んだ川をイヤという程見てきた瀬音の森会員
ならではの事だと思う。話は重い怒りを含んでいる。話ながらふと気が付いた。ダ
ムの話は本当にここわずか3〜40年程の事なのだと・・・・
我々は100年200年先の森の姿を夢見ている。ほんの30年前まで川は素晴ら
しく健全な姿だった。この、たかだか30年で見るも無惨な川にしてしまったのは
今生きているの我々の責任じゃないのか?・・・何も言わなかった我々の責任じゃ
ないのか??・・
我々はいったい何本の川を殺して来たのか・・・
100年の森作りを考えると100年後の川の事も考えてしまう。ちょっと悲しい
・・・・あとはまた明日から